体の「糖化(とうか)」という現象を気にしたことはありますか?
糖化とは体内でタンパク質と余分な糖が結びつき、変性と劣化を経たうえで、老化物質を生成してしまうという反応です。
ちなみに、この老化物質は分解されにくいので、肌・骨・髪の毛の老化を促進させて、病気を引き起こす原因にもなってしまうのです。
ですから、出来るだけ体を糖化させないことが、肌も身体も若々しく保つポイントだと言えるでしょう。そこで今回は糖化を防いで、体の内側から若々しくなる方法をお伝えします。
糖化が老化物質を作り出す!肌も体も若くなる5つの方法
1. GI値が低い食品を食べて糖化予防
糖分と聞くと「太る」「身体にあまり良くない」などのマイナスイメージを抱く人もいますが、糖は人間が生きていく上では欠かせない栄養素なので、悪者にすることはありません。
しかしながら、体の糖化を予防するためには「糖分を摂りすぎないこと」と「血糖値を急激に上げないこと」がポイントとなります。
そこで、糖化予防のために血糖値の上昇をなだらかにする「GI値(グリセミック・インデックス)の低い食品」を選んで食べるようにしましょう。それには、GI値の低い食品は何なのかという知識が必要です。
早速、以下にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてください。
<野菜>
トマト・ピーマン・大根・ブロッコリー・ナス・キャベツ・玉ねぎ・レタス・もやしなど。
<肉類>
牛ロース・牛ヒレ・牛モモ・牛サーロイン・豚レバー・豚ロース・鶏胸肉・鶏モモ肉など。
<魚類>
タコやイカなどの甲殻類・しじみやアサリなどの貝類・マグロ・アジ・イワシ
2. 糖化予防のために食べる順番に気を付けよう
糖化予防のためには、食後の血糖値の上昇を出来るだけなだらかにすることが大切です。
前の項目では、GI値の低い食品を食べることによって血糖値が急上昇するのを防ぐ方法をご紹介しましたが、プラスして「食べる順番」にも気を付ける必要があります。
血糖値の上昇をなだらかにするためには、炭水化物などの血糖値が上がりやすい食べものは、順番を最後にすることをオススメします。
まずは、ビタミンや酵素、食物繊維が豊富な野菜やキノコ類を食べるようにして、次に血となり筋肉となる牛肉・豚肉・鶏肉、脂肪分の少ない魚や甲殻類などのたんぱく質、そして最後に主食である炭水化物を食べるようにしましょう。
最初に野菜のスープやサラダを食べることによって、満腹感が得られるので、自然と主食の量が減ってダイエットにも役立ちます。
同時に糖化も予防することができるため、スタイルと肌質をダブルケアすることができるのです。
3. 食後1時間後に有酸素運動で糖化防止
糖化のリスクを下げるためには、食べものだけではなく「運動」もとても重要な要素です。
血糖値が一番上がるのは食後1時間。この時に運動することが重要です。
1番気軽にできるのが、ウォーキングです。30分~1時間のウォーキングで糖化防止だけではなく、ストレス解消にも役立ちます。
でも、ウォーキングの後に清涼飲料水やジュースなどの糖分がたっぷりと含まれている飲み物を摂取するのは、運動の意味が無くなってしまいますので、注意してください。
それは、エネルギーが脂肪に変わってしまうからです。ですから、運動後の水分は出来るだけ糖分を含まないものにすることをオススメします。
4. タバコは糖化を進める!副流煙にも注意
タバコは「百害あって一利なし」と言いますが、まさにその通りです!「AGE」と呼ばれる物質をご存知ですか?
AGEとは、Advanced Glycation End Productsの略称で、たんぱく質と糖が加熱されてできた物質のことを指します。実は、この物質が強い毒性を持ち、老化を促進させてしまうのです!
そして、タバコの煙が老化を早めるAGEを増やしてしまいます。しかも自ら吸わなくても、副流煙を30分という短い時間吸い込むだけで、体内のAGEの量を増やしてしまうのですから、これは驚きですね!
体を糖化させないためにも、健康と美容のためにも、タバコを止めることをオススメします。
5. 質の良い睡眠を確保して、糖化予防
睡眠と老化を早める原因物質である「AGE」には、密接な関係があります。人間は眠っている間に、臓器や肌を再生化しているので、肌の新陳代謝が一番活発なのは、夜寝ている時になります。
つまり、しっかりと睡眠を確保すると肌の新陳代謝がアップして、皮膚の表面に付着しているAGEがなくなるため、肌の糖化を予防できるというわけです。
質の良い睡眠は身体が糖化するのを防ぐので、肌と身体の両方を生き生きとさせてくれるでしょう。
今回は「糖化を予防して、肌も体も若々しくなる方法」についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
糖化が進むとコラーゲン繊維の弾力が低下してしまうので、どうしても肌のハリが奪われて、たるみを生じさせてしまいます。年齢を重ねても若々しい肌をキープしたいのなら、糖化を予防して老化促進のスイッチを押さないことが大切です。
GI値の低い食品を摂取する、タバコを止める、睡眠時間を確保するなど、毎日の生活の中で糖化を予防できることはたくさんありますから、ぜひ積極的に試していきましょう。
まとめ
糖化が老化物質を作り出す!肌も体も若くなる5つの方法
1. GI値が低い食品を食べて糖化予防
2. 糖化予防のために食べる順番に気を付けよう
3. 食後1時間後に有酸素運動で糖化防止
4. タバコは糖化を進める!副流煙にも注意
5. 質の良い睡眠を確保して、糖化予防
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