生理前のむくみはなぜ起こるの?いつもキレイでいるための基礎知識

生理前になると、体がむくんで体重が増えてしまうことってありますよね!
体重計に乗ってみてショックを受けた経験がある女性もたくさんいるのではないでしょうか?

身体がむくんでしまうと、普段着られる洋服が着られなくなったり、靴がきつくなってしまったり、さらには顔が丸くなってしまうこともあります。

では、この「生理前のむくみ」、一体何が原因で起きてしまうのでしょうか。
生理前の身体のむくみには、女性ホルモンが深く関係しているようです。

女性の身体はとってもデリケート。生理前の身体のむくみは、女性の身体の情報を伝えてくれるものでもあります。

そこで今回は生理前に身体がむくんでしまう原因と、その時に出来る対策についてお伝えします!



生理前のむくみはなぜ起こるの?いつもキレイでいるための基礎知識

1.生理前に体がむくんでしまう原因は?

生理の前になると体がむくんでしまうのには、女性ホルモンが深く関係しています。この女性ホルモンには以下の二つの種類があります。

卵胞ホルモン(エストロゲン)

生理が終わって排卵が起きるまでの間は「卵胞ホルモン」がたくさん分泌されている時期で、受精前と受精後にこのホルモンが働き、妊娠できるように準備をする役割があります。

黄体ホルモン(プロゲステロン)

排卵が終わって生理までの間は「黄体ホルモン」がたくさん分泌されるようになり、身体を妊娠できる環境にします。妊娠した場合はこれを継続させていく働きをします。
この黄体ホルモンは体内に栄養や水分を溜め込んでしまう働きをするため、水分が排出しにくくなって身体がむくんでしまうのです。

2.身体のむくみ予防のために気を付けたいこと

生理前のむくみを予防するために気を付けたいことをご紹介します。身体のむくみが気になる人は以下のことに気を付けて生活すると、むくみを予防する効果が期待できますよ!

・お酒を飲み過ぎない

生理の前や生理中は身体がアルコールを溜め込みやすくなっています。このアルコールを分解するときに水分が溜まってしまい、身体がむくみやすくなります。

・塩分を摂りすぎない

塩分を摂りすぎてしまうと、身体の中の塩分濃度を一定に保つためにたくさん水分を摂ってしまいます。たくさん水分を摂ると水分の排出が追い付かなくなってしまい、身体のむくみが起きてしまいます。

・身体を冷やさない

身体が冷えると代謝が悪くなって水分を排出する働きが鈍くなってしまいます。体温調節ができるように、羽織れるものを用意しておくようにしましょう。

3.身体がむくんでしまったらカリウムを摂ろう

カリウムにはむくみを予防する効果があります。生理前のむくみが気になるときは、積極的にカリウムを摂るようにしてむくみを予防しましょう。

■カリウムが豊富な食品

・ホウレン草
・ブロッコリー
・アボカド
・アスパラガス
・ジャガイモ
・バナナ
・キウイフルーツ
・海藻
・大豆製品(豆腐・納豆・豆乳など)

カリウムは水に溶けやすい性質があります。葉物野菜を茹でると、50パーセントほどのカリウムが失われてしまうため、葉物野菜を調理するときはスープにするのがおすすめです。

また、国立健康・栄養研究所の発表によると、腎機能が低下している人はカリウムをうまく排出することが出来ないため注意が必要です。摂取する場合はカリウムを摂りすぎないように気を付けるようにしましょう。

4.気を付けたほうが良い身体のむくみ

生理が終わっても身体のむくみがなくならず、いつまでも症状が続いている場合は他の病気が隠れている可能性があります。
重大な病気が隠れていることもありますので、むくみがなかなか良くならない時は病院を受診するようにしましょう。

全身のむくみがいつまでも良くならない時は腎臓や肝臓、心臓の病気が隠れていることもあります。「生理前のむくみがまだ続いているのかな?」などと油断をするのは禁物です!

5.PMS(月経前症候群)とPMDD(月経前不快気分障害)

生理前に身体がむくんでしまうのは「PMS(月経前症候群)」の症状でも現れることがあります。これは生理の3日~10日ほど前から身体に色々な症状が出るもので、むくみ以外にも「頭痛・肩こり・下腹部痛・眠気・イライラ・食欲が増える・乳房が張る」などといった症状が見られます。

この症状は生理がある人の50パーセント~70パーセントの人が悩まされています。症状が酷い人は婦人科を受診して相談してみるようにしましょう。

「PMDD(月経前不快気分障害)」という言葉は聞いたことがありますか?これは生理がある人の5パーセントの人に見られる症状で、PMS(月経前症候群)が起きる時期と同じくらいの時におきます。

症状としては「激しいうつ状態・絶望感・酷い情緒不安定・攻撃的になる・眠れない、もしくは異常に眠い・自分をコントロールできない・下腹部痛・頭痛・むくみ・便秘・自殺衝動」など様々なものがあります。

PMS(月経前症候群)と似たような症状があるために間違えられやすいですが、PMDD(月経前不快気分障害)は身体に現れる症状が重く、日常生活や社会生活にかなりの影響を及ぼしてしまいます。家庭内不和を招いてしまうこともあります。

PMS(月経前症候群)の症状が酷く日常生活に支障が出てしまうのであれば、PMDD(月経前不快気分障害)の可能性が疑われます。


さて、今回は生理前のむくみについてお伝えしてきました。

生理前のむくみは女性ホルモンが深く関係しています。黄体ホルモンの働きにより身体が水分を溜め込んでしまうと、身体がむくんでしまいます。むくみを予防するには、塩分やアルコールの摂取量に気を付け、身体を冷やさないようにしましょう。

カリウムを多く含む食品を摂ると、むくみを予防することが出来ます。
カリウムを含んだ食品を摂るなどして食事の内容に気を配ることで、むくみの症状を緩和する効果も得られます。

また、むくみが酷い場合には腎臓や肝臓、心臓の病気が隠れていることも考えられます。むくみの症状で気になる事があれば、早めに病院を受診するようにしましょう。

まとめ

生理前の身体のむくみは女性ホルモンの影響

1.生理前のむくみは黄体ホルモンの影響
2.むくみを予防するために、塩分やアルコールの摂取量に気を付ける
3.身体を冷やさない
4.カリウムで身体のむくみを解消!
5.むくみが酷いときはほかの病気が隠れていることも!
6.PMS(月経前症候群)やPMDD(月経前不快気分障害)が疑われるときは病院へ!


 

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