現代人が避けては通れない「セレン」を効果的に摂る6つの知識

selenium

「セレン」を聞いたことがありますか?セレンとは、人間にとって必要不可欠なミネラルのひとつです。

老化の原因となる活性酸素から体を守り、体内から若々しさを保ちます。昔、セレンは毒性の強い元素として知られていましたが、最近の研究では人間にとって必須な微量元素であることが分かりました。

今日は、人間にとって不可欠なミネラルである「セレン」を効果的に摂るための知識をお伝えします。



現代人が避けては通れない「セレン」を効果的に摂る6つの知識

知識1.セレンって何?なぜ人間にとって必要不可欠なの?


セレンは、元素記号「Se」と記される元素で、1817年に発見されました。人間の体内の酵素やタンパク質の一部を構成し、ビタミンEの60倍以上の抗酸化作用を持ちます。成人で約15mgのセレンを体内に保有しています。

昔から毒性の強い元素として知られていましたが、1957年の研究で人間にとって必要不可欠な重要なミネラルであることが分かりました。

セレンは体内の抗酸化を行う酵素の主な成分で、老化防止・がんや生活習慣病の予防に有効と言われています。また、水銀やカドミウムの毒性を軽減する効果があることが確認されており、水銀汚染が原因の水俣病や、カドミウム汚染が原因のイタイイタイ病に効果があらわれています。

知識2.セレンにはこんな効果・効能が!


セレンは美容だけではなく、がん予防や血管の疾患の予防に役立ちます。

【がん予防効果】

セレンの強力な抗酸化作用で、がんの発症や転移を抑えられると言われています。特に肺がん、大腸がんや前立腺がんに効果が高いそうです。

【脳血栓・心筋梗塞予防効果】

セレンが血圧に関係するホルモンに作用して、血管を拡張したり、血液が固まるのを防いでくれます。ですから、脳血栓や心筋梗塞などの血栓病を発症するのを予防してくれるのです。

【活性酸素の除去】

体内に活性酸素が増えると、生活習慣病などさまざまな病気を発症する原因となります。セレンは、既に出来てしまった余分な活性酸素を分解してくれます。

【老化防止効果】

老化の原因とされる活性酸素を除去することで、体中の老化を遅らせてくれます。

知識3.セレンの適正な摂取量とは、どのぐらい?


セレンで一番気をつけなければいけないのが、摂取量。必要量と過剰になる量との差が少ないので、注意が必要です。

適正量は、18歳以上の成人男性で1日30μg、成人女性で25μgです。

上限量は、18歳以上の成人男性で1日450μg、成人女性で350μgです。

知識4.セレンを過剰摂取すると、どうなる?


セレンを過剰摂取すると、以下の症状が起こることがありますので注意が必要です。

・脱毛

・肌荒れ

・胃腸障害

・爪の変形

・末梢神経障害

・疲労感

・下痢

さらにg(グラム)単位で過剰摂取してしまうと、以下の症状を引き起こすかもしれません。

・重度の胃腸障害

・神経障害

・心筋梗塞

・腎不全

・急性の呼吸困難

セレンは、上限量をしっかり守って、適正量のセレンを摂取するようにしましょう。

知識5.逆に、セレンが不足するとどうなる?


通常の食生活でセレンが不足することは、日本ではほどんとありません。ただ、魚類や豆類をあまり食べない人をちょっと気をつけた方がいいかもしれません。

セレンが不足すると、以下のような症状が起こります。

・発ガンリスクが高まる

・うつ

・情緒不安定

・老化現象

・心筋梗塞

・筋肉の障害

知識6.セレンが含まれる食品とは?含有量に気をつけよう!


もう一度お伝えしますが、適正量は、18歳以上の成人男性で1日30μg、成人女性で25μgです。

上限量は、18歳以上の成人男性で1日450μg、成人女性で350μgです。

含有量の多い食品を摂る際は、特に気をつけましょう!

下記では、特に含有量の多い食品トップ10をご紹介します。

(含有量は食品100gあたり)

【魚類】

・干しえび 650μg

・明太子 347μg

・まぐろ 337μg

・たらこ 275μg

・うに 220μg

・金目鯛 160μg

・生ガキ 163μg

・あんきも 150μg

・かつお 130μg

・いか 122μg

【肉類・卵】

・豚レバー 67μg

・鶏レバー 60μg

・卵黄 56μg

・牛レバー 50μg

・鶏肉 46μg

・うずら卵 46μg

・豚もも(脂身なし)40μg

・全卵 32μg

・ピータン 29μg

・卵白 21μg

【その他の食品】

・ひまわりの種 95μg

・レンズ豆 54μg

・強力粉 49μg

・小麦全粒粉 47μg

・あおのり 47μg

・ごま 42μg

・フランスパン 29μg

・ゆでスパゲティ 28μg

・カシューナッツ 27μg

・食パン 24μg

セレンの含まれる食品と一緒に食べるといいのが、ビタミンCが豊富な果物・野菜、ビタミンEが豊富なナッツ類。セレンの効果がアップします!


今回は、現代人に必要な「セレン」を効果的に摂る方法についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

過剰摂取することを不安がらせるような記事かもしれませんが、そこさえ気をつけていればセレンは怖くないです。セレンは人間にとって必要不可欠な、摂るべきミネラルなのですから。

栄養バランスに気をつけた食事を普通に摂っていれば、何ら問題はありません。かしこくセレンを摂ってくださいね!

まとめ

現代人が避けては通れない「セレン」を効果的に摂る6つの知識

知識1.セレンは抗酸化作用を持つ元素!毒性は強いが、人間にとって必要不可欠なミネラル!
知識2.セレンの強力な抗酸化作用で、病気や老化を防げる!
知識3.セレンの適正量は、成人男性で30μg、成人女性で25μg!
知識4.セレンを過剰摂取すると、さまざまな症状が!さらにg単位で摂取すると重症に!
知識5.セレンが不足すると、老化現象が起こる!発ガンリスクが高まる!
知識6.セレンの含有量多い食品トップ10!


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