「ホットフラッシュ」とは、更年期によく見られる症状の一つです。急に顔がほてる、のぼせる、または大量に発汗する、などの状態が見られます。特に理由もなく、何の前触れもなく起こるので、外出先や人と接しているときなどおかまいなしで現れるので、悩みの種になります。今日はそんなホットフラッシュの悩みに対応できる方法をお伝えします。
更年期に頻発するホットフラッシュの悩みに対応する9つのコツ
コツ1.ホットフラッシュの原因を知る!まずは敵を知ることから
ホットフラッシュとは、何が原因でおこるのでしょうか?ここでは、ホットフラッシュの症状と原因についてお伝えします。
血液の流れが滞ると血液の量を増やそうと体が反応するため、のぼせやほてりといった症状が出ます。
【女性ホルモンの減少】
閉経が近づく更年期に入ると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が減ります。このエストロゲンに血液の流れをスムーズにする働きがあるため、減少によって血液の流れが悪くなります。
【ストレス】
更年期になると症状に悩まされストレスを感じやすくなります。ストレスで自律神経のバランスが崩れるため、血管を収縮させてしまい、ますます症状を悪化させてしまうのです。
コツ2.感じやすいストレスをまず軽減!自律神経のバランスをとる
ホットフラッシュの症状でストレスを感じているのに、そのストレスがホットフラッシュの原因だなんて!ですよね。自律神経は自分でコントロールすることができないため、環境を整えることで自律神経のバランスを保つことができます。
・体を温める
↓
・血行が良くなる
↓
・自律神経のバランスが取れてくる
↓
・よく寝られるようになる
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・体の機能が正常になってくる
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・快適に過ごせる
日々の生活で改善できそうですね。
コツ3.病院でのホットフラッシュの治療方法とは?
ホルモン補充療法(HRT)という、錠剤やパッチ薬で更年期で不足してきた女性ホルモンを補う療法です。女性ホルモンを補充することにより自律神経のバランスが整い、症状が緩和されます。閉経している、または閉経間近な方には漢方薬よりこちらの治療の方が効果的です。
コツ4.ホットフラッシュには漢方薬が効く!副作用も少なく効果的!
月経があり、女性ホルモンの分泌がある方には漢方薬がオススメです。副作用も少ないため、長期間使用することができます。
【加味逍遙散(かみしょうようさん)】
虚弱体質で疲れやすい方に。寝付きが悪い、夜中に何度も目覚めてしまう、熟睡できない、頭痛、めまい、に効果的。
【当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)】
貧血気味で冷え症の方に。夜中に何度も目覚めてしまう方に効果的。
【桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)】
比較的体力のある方に。寝付きが悪い、夜中に何度も目覚めてしまう、発汗、循環器の症状に効果的。
コツ5.女性ホルモンを補うサプリメントでホットフラッシュを防ぐ!
【プラセンタ】
豚や馬の胎盤から抽出されたサプリメントです。ホルモンバランスや自律神経を調整してくれます。ほとんど副作用がないので、安心して使用できます。
【大豆イソフラボン】
エストロゲンと似た成分のサプリメントです。実際のエストロゲンの1/1000くらいの効果があります。
コツ6.食生活でホットフラッシュを防ぐ!
【豆乳を飲む】
大豆イソフラボンが豊富な豆乳を飲むことで、減少していた女性ホルモンが補え、ホットフラッシュを防ぐことができます。
【刺激物を避ける】
辛いもの、コーヒー・紅茶・緑茶(カフェインを含む)、アルコールなどは、ホットフラッシュを誘発する刺激物です。これらを避けることでホットフラッシュを防ぐことができます。
【コレステロールの高い食品は避ける】
更年期には基礎代謝が落ち、コレステロールの増加を防ぐ働きも低下します。そのため、若い頃と同じ食生活だとどうしても太ってしまいます!ホットフラッシュだけでなく、肥満も防ぎたいところ。コレステロールの高い、豚肉や牛肉、イクラやウニ、チーズやバターなどの乳製品は控えめにしましょう。
【EPA(エイコサペンタエン酸)の多い食品を摂る】
EPAは、善玉コレステロールを増やして悪玉コレステロールを減らす効果があります。EPAが多いサバ・イワシ・アジなどの青魚などを積極的に食べましょう。
コツ7.人と接することでホットフラッシュを防ぐ!
更年期に出る症状は、体の不調に対してストレスがたまります。人とおしゃべりしたり笑ったりするだけでストレス解消になります。いつ症状が出るのだろう、と不安がっていると悪い方へ考えも陥りがち。こういう時こそ、ぜひ外出しましょう!
コツ8.運動することでホットフラッシュを防ぐ!
できれば更年期に入る前から運動を習慣づけるようにしましょう。定期的に運動をしていると症状も軽くなります。自分の体力に合った、無理をしない運動を続けるようにしましょう。簡単なストレッチや散歩で十分です。
コツ9.もしもホットフラッシュが起きた時は?
【首筋にウェットティッシュをあてる】
携帯用のウェットティッシュや汗拭きシートをカバンに入れておきましょう。もしホットフラッシュが起きたら、首筋に当てて冷やすと落ち着きます。
【体温調節をこまめにする】
風通しのいい服を着て、いつでも体温調節ができるような服装にしておきましょう。また、かばんに扇子を入れておくと、ホットフラッシュになった時に役立ちます。
いかがでしたか?
突然何の前触れもなく起こるホットフラッシュですが、対策をして怖がらずに外出することで、逆に軽減にもなるのですね。
更年期になっても人生まだまだこれからです。毎日楽しく過ごせるように、コツを忘れないでくださいね。
まとめ
更年期に頻発するホットフラッシュの悩みに対応する9つのコツ
コツ1.
まずはホットフラッシュの原因と症状を知る!
コツ2.
原因の一つ「ストレス」を軽減させる!
コツ3.
ホットフラッシュの治療は、ホルモン補充療法!
コツ4.
ホットフラッシュには、副作用の少ない漢方薬が効果的に!
コツ5.
女性ホルモンに効くサプリメントを摂ってホットフラッシュを防ぐ!
コツ6.
食生活を見直すだけでホットフラッシュは防げる!
コツ7.
人と楽しくおしゃべりするだけでホットフラッシュは防げる!
コツ8.
定期的な運動でホットフラッシュは防げる!
コツ9.
もしもホットフラッシュが起きたら、すぐに冷やす!