あなたは「睡眠の質」について考えたことはありますか?
これは決して堅苦しい問題ではなく、日々の眠りを充実したものにしてくれる大切なポイントです。
眠りにはあなたの人生の3分の1の時間が費やされています。単に横になることと違う点は、その「質」を上げることで多くの障害が取りのぞかれ、日常のパフォーマンスにも大きな影響を与えること。まさに脳のブラッシュアップともいうべき効果をもたらすのが質の良い睡眠なのです。
日常に欠かすことのできない貴重な時間を『グッスリ眠ることができない』とか『眠ったつもりでも疲れが残る』といった不満だらけで過ごすのはもったいないことですよね。
今回は睡眠が体や脳に与える影響に触れ、あなたの眠りの質を向上させる法則についてお伝えします。
睡眠の質は人生の質☆脳をリラックスさせグッスリ眠るための法則5つ
法則1.日中の行動に注意してみる
忙しく動き回った日は確かによく眠れるという人が多いものです。でも裏を返せば、質の良い睡眠が取れたからこそ活動的になったと考えることもできます。睡眠の質って本当に大事ですね。
アメリカで睡眠を研究している学会が発表している「スリープ」という学術誌にはこんな記述があります。
“睡眠研究のシェリー・マー氏は大学のバスケットボール選手に毎日10時間の睡眠時間をとるよう指導しました。その結果、走る速さやシュートの精度などバスケットに必要な全てのパフォーマンスにおいて向上が見られた”というのです。
さらにこの実験では、開始した直後よりも後の方でどんどん記録が伸び長時間の睡眠とそれを継続して行うことの必要性が認められたというものです。
忙しい大人が毎日10時間の睡眠を確保するのは至難の業で、その分週末に寝だめをすればいいのかというとそれも違います。あくまでも日中の適度な運動、そして睡眠時間に関しては継続的に一定時間眠ることが体や脳の疲れを取るため必要ということです。
法則2.質の良い眠りには明るさもポイント
ヒトは生まれながらにしてサーカディアンリズムという体内時計を持っています。
日が落ちると眠り太陽が昇ると目覚めるという非常に原始的なものですが、現代人のほとんどはこの体内時計がくるったまま日常を過ごしていると言っていいくらいです。
もし夜寝る時に部屋を明るくしたまま眠っているなら、それは間違いなくあなたの睡眠の質を下げている原因の一つ。ヒトに本来備わった生活のリズムを利用するならフットライト程度の小さな明かりさえも消して、完全な暗闇で休むことをおすすめします。
法則3.適度な調湿が睡眠の質を上げる
一日中締め切った部屋の中は、モワッとした息苦しさを感じるものです。
特にエアコンを利用しない季節は寝室の調湿が難しく、人によっては眠りの浅さが気になるところです。
十分で質の良い睡眠を得るためには、寝室の湿度にこだわってみるのもおすすめ。部屋の乾燥や湿気を予防するためには季節によって調整できるアイテムを検討するのも必要なことです。
法則4.質の良い睡眠には必要!?意外と侮れないもの
今は持ち物を極端に減らすミニマリストと呼ばれる人も少なくないため、家にいる時の部屋着とパジャマの区別がない場合もあります。
けれど「寝る時にはパジャマに着替える」たったこれだけのことで睡眠の質に影響することもあります。
快適に眠ることを目的に作られた寝間着は、コットンやシルクなど天然素材が多く使われ不必要な装飾も少ないはずです。あなたがグッスリ眠れない原因に思い当れば、検討してみる価値はあります。
法則5.文明の利器が睡眠の質を下げる
目が閉じるまでテレビをつけっぱなしにしている人、眠いと言いながらベッドの中で何時間もスマホを直視している人は、残念ながら質の良い睡眠がとれていません。
スマホをはじめ電子機器のモニターから出るブルーライトには、眠りのために必要なメラトニンという成分の分泌を抑える働きがあります。メラトニンが抑制されると、脳は『朝だ!起きろ』という間違った信号を出してしまうため、すでに寝る時間が来ていても全く寝付けない状態が続くのです。
加えてブルーライトの光は目の乾燥も招きます。いわゆるドライアイですが、これが進むと慢性的な眼精疲労やそれに伴った肩こり・頭痛などに悩まされるようになります。
いずれにしても心地良く質の良い睡眠が取れなくなることは心配で、脳の休まる余裕が減ることでの圧倒的なマイナスダメージが気がかりです。
今回は睡眠の質を上げ、脳までリラックスさせてくれるような眠りの法則についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
人は様々な事情で眠りの時間が減っていきます。けれどご紹介したような法則を使って少しでも睡眠の質をあげていくことには大きなメリットがあります。
「身体的なパフォーマンス」はもちろん、脳の大切な機能である「
記憶」や「決断力」なども睡眠の質を上げることに通じています。さらには様々な生活習慣病や老化の問題、女性には避けたい肥満にも大きな影響を及ぼすものです。
単に眠れないとか眠りが浅いばかりではない、生きてい上で大切な脳に影響する睡眠の質。
やっぱり見直してみる価値がありそうですね。
まとめ
良く寝た~!の爽快感を味わうために
・質の良い睡眠には、適度な運動と継続できる一定の睡眠時間が重要
・質の良い眠りに強い照明は厳禁
・質の良い眠りには寝室の環境を整えよう
・たかがパジャマと侮るなかれ!質の良い眠りには心地良いパジャマも必要
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