ストレスを感じた時に、起こる症状は人それぞれ。
急にお腹が痛くなったり、頭痛がしたり、吐き気がしたりと色んな症状がありますよね。その中でも、多くの人が感じているのが胃の痛み。
胃に痛みを感じたら、薬を飲むようにしているという人もいると思いますが、ストレス性胃炎を放っておくと、深刻な状況へと進行していくのです。
そこでここでは、ストレス性胃腸炎に潜む危険性とは?今日から始める6つの対処法をご紹介させていただきます。
ストレス性胃腸炎に潜む危険性とは?今日から始める6つの対処法
対処法1.胃の役割は消化と殺菌
ストレス性胃腸炎のことを知るためには、まず胃の役割を知ることが不可欠です。
胃の大きな役割は食べた物を一旦ストックして、消化することと、殺菌しウィルスなが体に入らないように守ることです。
この消化・殺菌という胃の二大機能に深く関わっているのが胃液。胃液には消化酵素や強力な酸が含まれています。
胃自体が酸によって溶かされないのは、胃の内部表面の胃粘膜で厚く覆われているから。胃粘膜は常にネバネバとした分泌液をだして胃液が胃に直接触れないようにバリアを作っています。
対処法2.自律し系バランスが崩れるとストレス性胃炎に
体は必要に応じてちょうどよい量の胃液が分泌されるように自動的に腸節をしています。
これは自律神経のリラックスモード(副交感神経)の働きによるものです。
例えば焼肉屋さんやカレー屋さんから漂う美味しそうなニオイを感じた時には、自律神経は自動的にリラックスモードに切り替わります。そうすると、胃に指令を出し胃液分泌を始めます。
これが正常な胃の働きなのですが、ストレスを受けることで、自律神経が興奮モードになり、必要のない時に胃液を過剰に分泌しすぎて、胃痛を引き起こすのです。
対処法3.あなたのストレス性胃炎の危険度チェック
あなたは自分のストレス性胃炎にどれくらい危険があるのかを知っていますか?
下記のチェック項目に一つでもあてはまる人は、ストレス性胃炎からくる胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、腫瘍などの可能性が考えられます。
できるだけ早く病院で詳しい検査を受けるようにしてください。
・時々冷や汗がでるほど、胃が痛くなる
・体を横にすると、酸味のある液体が口に広がる
・シクシクとした痛みが3日以上続いている
・ドーンと背中を叩かれるように胃が痛いことがある
・胃痛とともに、めまいや頭痛、吐き気がする
対処法4.胃液バランスを整える工夫をする
ストレス性胃炎により胃が痛い…、吐き気がする…などの不快症状の原因は、胃液量のバランスが崩れた時に起こります。
例えば、胃に負担がかかる油っこい食事や刺激物をたくさん食べたり、お酒を大量に飲んだ時、胃はなんとか消化しようと胃液を必要以上に分泌します。これにより胃自体も胃液で傷ついてしまうのです。これが胃がキリキリと痛む原因なのです。
また、食事中にテレビを見たり、仕事をしながらの”ながら食い”は、自律神経を狂わせる要因になります。リラックスモードの時なのに、他のことに集中することで興奮モードの交感神経が優位になり、十分な胃液を分泌することができなくなります。
そして、ストレス性胃炎の根本的な原因のストレスを溜めない工夫を毎日の中に取り入れることで、辛い胃の症状が軽減されますよ。
対処法5.胃にやさしい食べ物を摂る
ストレス性胃炎に悩んでいる人の胃は、だいぶ弱ってしまっています。
ですから、毎日の食事で胃にやさしく、さらに回復させる働きのある栄養を含む食材を積極的に摂るようにしましょう。
●傷んだ胃粘膜を修復するビタミンU…キャベツ、レタス、セロリ、青のりなど
●ストレス性の胃炎に効くビタミンC…ブロッコリー、ピーマン、ほうれんそう、フルーツ類など
●ビタミンCの吸収を助ける胃を丈夫にするビタミンP…ローズヒップ、柑橘類、トマト、ブロッコリーなど
また、胃にやさしいハーブもあります。ぜひハーブティーにして召し上がってください。
●胃の粘膜を保護するハーブ…カモミール
●消化を助けて胃をスッキリとさせるハーブ…フェンネル
対処法6.急に胃が痛くなった時の対処法
仕事や家事の最中などにストレス性胃炎により、胃に痛みが出た時には出来るだけすぐに解決したいですよね。
空腹の時に急に胃が痛くなった場合には、牛乳や飲むヨーグルトなどの乳製品をゆっくりと飲みます。(あまり冷たくないものを選ぶ)そうすることで、胃酸が中和されて胃の粘膜も保護され、ストレス性胃炎の痛みが軽減します。
また、胃の不快を感じる時には、お粥やうどん、野菜スープのような柔らかく、あっさりしたものを良く噛んでゆっくり食べてください。
さて、今回のストレス性胃腸炎に潜む危険性とは?今日から始める6つの対処法はいかがでしたでしょうか?
ストレス性胃炎を放っておくと、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、腫瘍などを引き起こす原因になります。ストレス性胃炎は自律神経の乱れによって起こるため、ストレスを解消する工夫をしっかりと行うことが根本的な解決に繋がります。
また、傷んでしまった胃を回復させるためには、刺激物や油っこい食事、アルコールなどを控えることも大切。
日頃から胃にやさしい食材をたっぷりと摂って、胃機能を回復させましょう。
ぜひ、上記の項目を参考にしてストレス性胃炎を克服して、元気な毎日を過ごしてください。
まとめ
ストレス性胃腸炎に潜む危険性とは?今日から始める6つの対処法
対処法1.胃の役割は消化と殺菌
対処法2.自律し系バランスが崩れるとストレス性胃炎に
対処法3.あなたのストレス性胃炎の危険度チェック
対処法4.胃液バランスを整える工夫をする
対処法5.胃にやさしい食べ物を摂る
対処法6.急に胃が痛くなった時の対処法