年齢を重ねるごとに肌も老化して、肌がくんだり、シミができたり紫外線のダメージがなかなか回復しなかったりと肌の悩みは尽きませんよね。実際に、肌がパッと明るいだけで若々しく見えるもの事実ですよね。美白がブームにもなっている昨今、美白を謳った化粧品は無数にあります。
でも実際に化粧品に含まれている美白成分って、気にはなっているけど、実はそれほど詳しくはないという方も多いと思います。今回は、エイジングケアにも効果のある美白成分について紹介します。化粧品選びに、美白成分について知識があるのとないのでは雲泥の差がでますよ。美白成分についての知識を得て、自分に適した化粧品を選びましょう。
あなたのエイジングケアを劇的に変える5つの美白成分
美白成分その1: 美白成分の種類とおすすめの美白対策とは!?
美白成分にも種類があるってご存知ですか!?一概に美白といっても、美白成分によってどの過程で肌を白くするのかが異なるんです。そもそもなぜシミが出来たり、肌が黒くなったりするかと言うと、肌が紫外線を浴びると、肌を守るために「メラニンを作れ!」という命令が出されて、メラニンが生成されるんです。このメラニンこそが、肌が黒くなったり、シミが出来たりする原因なのです。
通常、生成されたメラニンは、肌が生まれ変わるのと同時に排出されるのですが、年齢を重ねると、肌が生まれ変わるスピードが遅くなったり、肌の生まれ変わりが上手くできなかったりするのです。そうすると、排出されなかったメラニンが蓄積することになり肌が黒くなったり、シミができたりするのです。そこで美白対策が必要になるのですが、美白成分には次の3種類があります。
・「メラニンを作れ」の命令をブロック
・メラニン生成に不可欠な酵素を抑制
・メラニンをスムーズに排出させる
美白成分その2: メラニンを作る命令をブロックする美白成分
紫外線を浴びて、脳から「メラニンを作れ!」という命令が出されると、メラノサイトというところに伝わってメラニンが作られるのですが、その命令を出させない効果がある美白成分に次のようなものがあります。
<カモミラET>
ハーブとしても有名なカモミールに含まれる成分で、メラノサイトへ情報を伝達するエンドセリンの働きを抑える効果があります。 美白の他にも、皮膚の保湿や血流促進などの働きもあるので、乾燥やくすみにも効果があります。
<t-AMACHA>
大豆や卵黄から抽出される成分で、メラノサイトへ情報を伝達するプロスタグランジンの生成を抑える効果があります。
<トラネキサム酸>
肝斑の内服液として用いられている成分で、メラノサイトへ情報を伝達するプラスミンの働きを抑える効果があります。
これらの美白成分が使用された化粧品を使用することで、メラニン生成の命令がメラノサイトまで届かないので、メラニンが生成されることが抑制されて美白ケアになりますね。
美白成分その3: メラニンを生成する酵素を抑制する美白成分
メラニンを生成するためには、チロシナーゼという酵素が必要なのですが、その酵素の働きを抑制する美白成分に次のようなものがあります。
<アルブチン>
コケモモやウワウルシの葉から抽出された成分でチロシナーゼ酵素の働きを抑える効果があります。
<エラグ酸>
イチゴなどのベリー類やクルミなどの植物に多く含まれているポリフェノールで、チロシナーゼ酵素の働きを抑える効果があります。
<リノール酸>
ベニバラ油やコーン油などの植物油に多く含まれる成分で、チロシナーゼ酵素を分解する効果があります。
<ルシノール>
モミの木に含まれる成分を美白成分に改良したもので、チロシナーゼ酵素の働きを抑える効果があります。その効果は、アルブチンの数万倍もあると言われています。
チロシナーゼ酵素が働かないとメラニンは生成されないので、これらの成分が含まれた化粧品を使用することで美白ケアになりますね。
美白成分その4: メラニンの排出を促進する抗酸化作用のある美白成分
加齢やストレスなどの生活環境が原因となって体内の抗酸化作用が低下していきます。そうなると、紫外線を浴びてメラニンが生成されても排出されずに肌に蓄積されることになり肌が黒くなったり、シミになったりすることになります。
ここでは、メラニンが蓄積せずに排出されるよう促進する効果がある美白成分を紹介します。老化の原因となる活性酸素を除去してくれる抗酸化作用のある美白成分なら、美白だけでなく、肌のたるみやツヤなど様々なアンチエイジング効果がありますよね。
<ビタミンC誘導体>
抗酸化作用の高いビタミンCを肌に浸透しやすい形に加工した成分です。抗酸化作用が高いので、生成されたメラニンの排出を促進する効果があります。
<プラセンタ>
胎盤から抽出された抗酸化作用の高い栄養成分で、新陳代謝を活性化させて生成されたメラニンの排出を促進する効果があります。
ここまで紹介した美白成分は全て厚生労働省にも認可されている成分なので副作用もなく安心して使用できますね。
美白成分その5: 美白界のドン「ハイドロキノン」の効果!
ハイドロキノンは、元々皮膚科で肝斑やニキビ跡、シミなどの治療にも使用されていた成分で、薬事法で2001年からメーカーの責任下で化粧水にも配合ができるようになりました。ちなみに、アメリカでは美白成分といえば、ハイドロキノンが主流です。
ハイドロキノンはメラニンを生成するチロシナーゼ酵素の働きを抑える効果があり、その効果は、アルブチンの数10倍から100倍とも言われていています。
でもハイドロキノンと言えば、まだらに白くなる副作用があると思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。まだらに白くなるのは可能性があるのは、配合が禁止されている「ハイドロキノンモノベンジルエーテル」という別の成分なのですよ。5%程度の「ハイドロキノン」でまだらに白くなったという報告は過去に1件もありません。
ただ、ハイドロキノンは、品質管理が難しい成分で、熱、光、酸素などの影響ですぐに分解され効果がなくなってしまいます。また、紫外線を浴びると元に戻ってしまう特性もあるので注意が必要ですね。
さて、今回紹介したあなたのエイジングケアを劇的に変える5つの美白成分はいかがでしたか!?今までコマーシャルなどの宣伝文句を基準に化粧品を選んでいた人も、美白成分が分かるようになると自分で的確なものを選ぶことができますね。世の中には美白成分が含まれた様々な化粧品があります。宣伝文句やパッケージなどに惑わされないで自分の判断で適切なものを選ぶようにしましょう!