肌にシミやしわができる原因は、紫外線・ストレスなどで発生する活性酸素だと考えられています。そのため、活性酸素を消去する働きのある抗酸化作用の高い食材を意識して摂ることは老化の予防になり、アンチエイジングに有効です。

「活性酸素による酸化が老化の根源である」という「活性酸素説」(または「酸化ストレス説」)は、1956年にアメリカのデナム・ハーマン氏らによって提唱されたものです。そして、現在でもアンチエイジングに最も有力な説として広く知れ渡っています。

今回は、サビない体づくりに役立つ抗酸化作用の高い食材についてお伝えします。

体の中をサビさせない!酸化を抑えて見た目－10歳を保つ食材

人気のオリーブオイルは抗酸化作用も高い!

2015年に「ＳＫＷイーストアジア」(ドイツ産食料品輸入販売会社)が、男女735人にこだわる調味料や食材についてアンケートしたところ、調味料で一番こだわるのは「オイル」という結果でした。実際に近年は多種多様なオイルが登場し、オイルブームの時代ともいえます。

そして、オイルの中でも比較的安価で入手しやすく、人気が高いのがオリーブオイルです。オリーブオイルに豊富に含まれるポリフェノールやビタミンＥには、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。さらに、オリーブオイルに含まれるオレイン酸には悪玉コレステロールを下げる効果もあります。

いつも料理に使っている油をオリーブオイルに変えるだけなら、簡単に抗酸化成分を摂取できますね。オリーブオイルを選ぶ際は、エキストラ・バージンのものがおすすめです。

飲むだけでアンチエイジングに効果!ルイボスティー

飲み物を飲むだけでアンチエイジングができたら嬉しいですよね。ここでのおすすめは、高い抗酸化力のあるスーパーオキシドジムスターゼが含まれているルイボスティーです。ルイボスティーは南アフリカのマメ科の葉で、古くから南アフリカの原住民の間で親しまれてきたお茶です。口当たりが良くて飲みやすく、現代では世界各国で愛飲されています。ノンカフェインなので、カフェインが気になる人や、夜に飲んでも安心のお茶です。

さらにルイボスティーはカルシウムやマグネシウムなどのミネラルも含んでいる、とてもヘルシーなお茶です。お茶の専門店やスーパー、ドラッグストアなどで販売されているので、手軽にできるアンチエイジングとして取り入れてみてはいかがでしょうか？

スーパーフード、アサイーにも抗酸化作用がある!

スーパーフードとして知られるアサイーにも、高い抗酸化作用があります。アサイーはアントシアニンやエピカテキンなど抗酸化力のある成分に加え、オリーブオイルと同様にオレイン酸も含んでいます。また、女性に嬉しい鉄分やカルシウム、食物繊維も豊富で、美容やアンチエイジングにはぴったりの食材です。

日本でもすっかりおなじみとなったアサイーは、ドリンクやスムージーがカフェやコンビニなどでも多く扱われています。お気に入りの商品を楽しみながら、美肌を目指してみてはいかがでしょうか？

モロヘイヤでアンチエイジング!

モロヘイヤに豊富に含まれるβカロテンやビタミンB群、ビタミンＣ、ビタミンＥなどには抗酸化作用があります。また、カルシウムや食物繊維も豊富で、ゆでた時のぬめり成分のムチンには、胃や腸の粘膜を保護したり、血糖値の上昇を緩やかにする働きもあります。

モロヘイヤは葉物野菜としては珍しく夏が旬で、夏バテ予防や夏の紫外線対策に最適の野菜ですが、旬を過ぎても乾燥モロヘイヤや冷凍モロヘイヤといった商品もあります。生のモロヘイヤが手に入りにくい時期には、これらを利用するのもおすすめです。モロヘイヤはクセがなくて食べやすいのも特長です。

あの絶世の美女、クレオパトラも食べていたといわれるモロヘイヤ。あなたも美肌やアンチエイジングに役立てませんか？

「森のバター」、アボカドが酸化を防ぐ!

アボカドは「森のバター」といわれ、脂肪分が多いのですが、オリーブオイルにも含まれるオレイン酸を多く含み、むしろ中性脂肪を抑える効果があります。また、ビタミンＥが豊富で高い抗酸化作用があります。食物繊維も豊富なので、女性に嬉しい食材ですね。

アボカドの柔らかくクリーミーな食感は特に女性に人気です。調理が簡単で、あらゆる料理に使えるのも魅力。サラダやお寿司に加えたり、パンや野菜のディップにするなど、和食や洋食、いろいろなメニューでアボカド料理を楽しみましょう。また、アボカドは腹持ちが良いので食べ過ぎ防止にも役立ちます。

いかがでしたか？
毎日手間をかけて何品も料理を作るのは大変ですが、普段の食事に一品だけプラスしたり、いつも使っている食材を抗酸化作用の高い食材に変えるだけなら、忙しくても実践しやすいですよね。抗酸化作用の高い食事を取り入れて、サビない体づくりをしましょう!