老化防止に女性ホルモン剤は有効?女性ホルモン剤に関する6つの知識

女性ホルモン剤 「女性ホルモン」って、よく耳にはするけど、じゃあ一体どんな働きをしてくれるものかはよくわかりませんよね。

聞けば、あぁ!そうそう!と思い出す事が出来ると思いますが、実は女性特有の機能である妊娠や、子宮など器官のサポートのみならず、抗酸化作用やコラーゲンの生成などにも重要な役割を果たしている・・・つまり、老化防止の役割も果たしているのです。

更年期により分泌低下してしまっている分を補うために「女性ホルモン剤」があります。今回はその女性ホルモン剤の知識についてご紹介します。



老化防止に女性ホルモン剤は有効?女性ホルモン剤に関する6つの知識

1.女性ホルモンとは?女性ホルモンの種類

女性ホルモンとは、動物の雌性ホルモンのことです。女性特有の精子の受け入れ(受精)・着床・妊娠の維持や分娩・授乳などを支配しています。そのほか排卵や生理、乳房の膨らみなどの二次性徴の発達や、維持にも重要な役割を果たしているので、不足や欠乏すると様々な機能障害を引き起こしてしまいます。その異常を改善・治療するために女性ホルモン剤が用いられるのです。

女性の卵胞から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)と、黄体から分泌される黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。これらを製剤化したものを「女性ホルモン剤」と呼びます。

卵胞ホルモンは、主に卵胞や子宮、乳腺の成長を促進します。卵胞ホルモン剤は肝臓で分解されるので経口投与の他、注射剤としても用いられています。
主に卵胞ホルモン不足によって起こる無月経・月経困難症・子宮の発育不全・更年期障害などを改善するためのものと、膣炎や子宮頸がん・前立腺がんに用いられるものとがあります。

黄体ホルモンは、子宮内膜を受精卵の着床に適した状態にし、妊娠を可能にする働きがあります。黄体ホルモン剤は主に、切迫流早産や子宮出血などに使われますが、合成剤はニキビの治療にも用いられています。また、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤は、ピルなどの避妊薬として使用されています。

2.卵胞ホルモンの役割は重大!

卵胞ホルモンに含まれているエストロゲンは、女性特有の器官に作用するばかりだけではなく、身体の中ではもっと重要な働きをしています。

①骨芽細胞の働きを促進し、カルシウムを骨から流出させようとする破骨細胞を阻害(妨害)する。
②悪玉コレステロールを抗酸化作用によって抑制し、蓄積を防ぎ、動脈硬化を予防する。
③コラーゲンの生成を助け、皮膚の組織を作り健康な状態を保つ。

また、その他にも、エストロゲンは認知症を防止するとも言われています。女性ホルモンは副腎からも分泌されますが、更年期の卵巣機能低下や図らずも、卵巣摘出により女性ホルモンの分泌が激減することで以下のような症状が起こります。

 icon-check 骨がもろくなり、骨粗しょう症になる。
 icon-check 悪玉コレステロールの増加や動脈硬化の発症率が増加。
 icon-check 皮膚の老化が進む。

そのうえ、アンチエイジングに最も深刻(!)なのが「めまい・のぼせ・冷え・動悸(どうき)・頭痛」など、日常生活で様々な症状が出る「更年期障害」と呼ばれるもので、これらも女性ホルモンのバランスが崩れて起こるのです。

3.更年期でも黄体ホルモンは必要?

黄体ホルモンに含まれているプロゲステロンが不足すると

①乳腺を刺激し、乳がんの発症率が高くなる。
②子宮内膜が増殖し、子宮内膜症や子宮内膜がんの発症が高くなる。
③子宮筋腫の発育を促す。 などの症状が起こりやすくなってしまいます

実はこれ、卵胞ホルモンのエストロゲンが多くなってしまっても、この症状が起こります。どちらのホルモンも、多すぎてもダメ、少なすぎてもダメ。なので、バランスをとるために女性ホルモン剤が必要となるのです。

4.女性ホルモン剤の効果は?

女性ホルモン剤は主に「めまい・のぼせ・動悸・不眠やうつ」など更年期障害の症状の治療として処方されます。加齢によって起こるホルモン不足が補われるため、それらの諸症状が改善され、その人本来の体調・生活が戻ってきます。

そのほか膣の潤いが無くなることによる性交痛や、女性ホルモン剤の投与によって脳への血流が良くなり脳細胞が活性化するので、アルツハイマー型認知症の軽減などにも改善効果がみられるようです。

5.女性ホルモン剤に副作用はあるの?

個人差や使用量・服用期間などで変わりますが、一般的に

①不正出血や乳房のはり
②頭痛・吐き気・むくみ・発疹・倦怠感など
③肝機能障害
④エストロゲンの長期使用による、子宮体がん・乳がんや子宮内膜症・乳腺症発病の可能性
⑤血栓症のおそれ などがあげられます

異常が出た時は即使用を中止し、医師の診断を受けましょう。 エストロゲン単体での長期使用は発がん率を上げますが、黄体ホルモンとの併用でその危険性は抑えられます。

6.服用によるメリット・デメリット

基本的に婦人科で処方される場合は半年に一回のがん検診も行ってもらえますので、がんを早期発見出来るメリットもあります。個人差にもよりますが、医師の診断による病院での処方薬でさえ副作用を伴うおそれがあります。が、その副作用を抑える薬も処方してもらえます。

しかし市販薬に関しては、成分内容や使用するうえで細心の注意と知識が必要になります。女性ホルモン剤だけでなく、どんな薬でもリスクはつきものです。そのリスクを理解せず勝手に投与・使用して重篤な副作用を起こさないように気をつけなければなりません。外国製の輸入薬であればなおさら…です。


さて、今回の女性ホルモンに関する知識についてお伝えしましたがいかがでしょう。

更年期はアンチエイジングにとって一つの節目でもあります。症状がひどい場合は、安易に市販薬などに頼る前に、病院へ行く事をお薦めします。

その上で寝不足や食生活の乱れを見直し、上手にストレス解消をし、ホルモンバランスを調節してあげる事が大切です。規則正しい生活と、前向きに明るい毎日を過ごしてアンチエイジングに取り組んでいきましょう!

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