「生理がいやに長い」「周期が短い」というような生理不順は女性ならば誰もが経験のあるのではないでしょうか? 生理は女性が子供を産むための大切なもの。それだけに、生理不順が続くと心配になってしまいますよね。
この原因は、ホルモンのバランスの関係や生活習慣の乱れなど、いろいろなことが考えられます。今回は、この生理の乱れについてチェックしておきたい6つのことをお伝えしていきますので参考にしてみて下さいね。
生理周期の乱れや生理が長いと感じた時にチェックしたい6つの項目
1:どういった状態が生理不順というの?生理不順の基礎知識
生理不順といっても、周期の長さ、月経期間の長さなど人によって様々です。どういう状態が生理不順というのか、実際はよくわかっていない人は多いのではないでしょうか?
まず、生理不順には次に挙げる5つの種類があります。
1)稀発月経
基本的に正常な周期は25~38日間ですが、39日以上間があくようなことがあれば「稀発月経」と言います。
2)頻発月経
月経周期が24日以下と短い周期のことを言います。
3)過長月経と過多月経
月経周期が8日以上の長い状態のことを言います。
4)過少月経と過短月経
経血量がとても少なく、ナプキンに経血がほんの少ししかつかない状態を「過少月経」と言い、月経が2日間で終わってしまうことを「過短月経」と言います。
5)プレ更年期による月経不順
35歳を過ぎると少しずつ卵巣の老化が始まってきます。30~40代になると、更年期の前段階を「プレ更年期」と言いますが、その頃から生理不順になることが多々あります。
生理不順にはいろいろな原因が考えられますが、このような症状がある場合は早めに婦人科で検査をするようにして下さいね。
2:きちんとバランス良く食事を摂ることが大切!
食事はバランス良く摂取されていますか?野菜をあまり食べずに肉中心の食生活や、インスタント食品やファーストフードなどの加工食品ばかり食べていると、ホルモンバランスが崩れやすくなってしまい、生理が長いなどの周期が乱れたりしがちです。
できるだけ、女性ホルモンと同様の働きをする大豆イソフラボンを摂ることや、女性ホルモンの分泌を促す働きをするビタミンB6やビタミンEを食べるようにしましょう!
・大豆イソフラボン…納豆・豆腐・豆乳・大豆など
・ビタミンE…かぼちゃ・アボガド・モロヘイヤ・うなぎ・アーモンド・いくらなど
・ビタミンB6…にんにく・まぐろ・鶏挽肉・豚レバー・まぐろ・かつお・いわしなど
(出典:国立健康・栄養研究所より)
いくら生理不順にいいからと言って、食べ過ぎはかえって毒になるので気をつけて下さいね。
3:適度な運動は体を正常に働かすために必要
生理が長い、あるいは短いなどの不順があった場合、ストレスなどで精神が不安定なことが関係していることが多々あります。精神的に不安定ですと自律神経が乱れホルモンバランスが崩れてしまいます。そこで、適度な運動をすることで、血液循環が良くなりストレス発散になるので、自律神経が活性化します。
いきなり激しい運動をやっても続かないかもしれないので、ちょっとした合間にウォーキングをしたり、寝る前にストレッチをやったりするだけでも効果を得ることが出来ます。少しずつでもいいので、毎日適度な運動をするように心がけるといいですね!
4:質の良い睡眠の確保ができていますか?
睡眠はきちんととれていますか?きちんとした睡眠がとれるとホルモンの分泌量が増えるため、生理が長い、短いなどの乱れがあるときの改善にとても役立ちます。
ただし、睡眠時間が長ければいいのではなく、質の良い睡眠が大切です。生理の周期は卵胞ホルモンと黄体ホルモンでコントロールされています。このホルモンが崩れると生理の周期が乱れてしまいます。このホルモンをつかさどっているのが脳の視床下部で、質の良い睡眠をとることによってこれがきちんと働くことが大切なのです。
〈質の良い睡眠のとり方〉
・寝る前にぬるま湯にゆっくり浸かる
・寝る前にパソコンや携帯を見ない(どうしても見てしまうときは、短時間で済ましたり、なるべく目から離して見たりする)
・軽くストレッチをする
・寝る前に食事をしない
質の良い睡眠がとれれば、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいき、生理も安定していきますよ。
5: ダイエットばかりに気を取られないように!
過度なダイエットはしていませんか?ダイエットをしたせいで、生理が長い、短いなど周期が不安定になったり、ひどい場合は止まってしまったりすることがあります。太りすぎるのもいけませんが、痩せすぎるのもNGです。
もしダイエットをしたいのならば、適度な運動を含め、3食をバランス良く摂取するように心がけて下さい。3食のなかで野菜類を中心に摂ったり、よく噛むことを意識したりするだけでも、健康的にダイエットできますよ!
6:病気が原因のこともあるので要チェック!
女性ホルモンの分泌に深くかかわる卵巣や子宮が病気になると、やはり生理が長い、短い、不定期などの生理不順を招くことがあります。
考えられる病気
・卵巣機能不全
・無排卵
・子宮筋腫
・子宮内膜症
・子宮頸がん
・甲状腺の病気
生理不順は病気のサインでもあります。早めに婦人科で調べてもらうようにしましょう。
卵巣も子宮も年齢と共に老化していきますが、それだけでなく、睡眠の問題、食事の問題、ストレスなどの様々な要因によって、生理の周期が長い、短い、量が多い、少ないなどの不順が出てきます。これから子供を産む人にとっても大切な生理ですが、もう子供を産まない人にとっても生理をとおして健康かどうかのバロメーターになります。
気になる症状がある場合は決して軽視せずに、きちんと医療機関で検査してもらうことをおすすめします。
生理周期の乱れや生理が長いと感じた時にチェックしたい6つの項目
項目1: どういった状態が生理不順というの?生理不順の基礎知識
項目2: きちんとバランス良く食事を摂ることが大切!
項目3: 適度な運動は体を正常に働かすために必要
項目4: 質の良い睡眠の確保ができていますか?
項目5: ダイエットばかりに気を取られないように!
項目6: 病気が原因のこともあるので要チェック!