「血管年齢」と「見た目年齢」。このふたつは一見、関係ないように思いがちですが、実は血管年齢が高いと見た目も老けて見える、という調査結果が出ています。

血管は血液を全身に運びます。そして、血液は酸素と栄養を全身に運び、二酸化炭素と老廃物を回収しています。このように、体にとって欠かせない役割を果たしている血管がしなやかで健康であることは、アンチエイジングにもとても大切なんですね。

今回は、注目の成分、ナットウキナーゼで血管年齢も見た目も若返る理由について見ていきます。

血管年齢若返り計画!ナットウキナーゼで見た目も若返る5つの理由

1.血管年齢と見た目年齢にまつわる研究結果

血管年齢と見た目年齢について、興味深い研究結果があります。

愛媛大学医学部附属病院の抗加齢ドックを受診した273人について、顔のシミやしわ、毛穴などを専用ソフトで解析し、その顔写真を見て看護師20人が推定した見た目年齢を計算しました。すると、血管年齢が若い人は見た目年齢も若いことが判明したのです。 (※ここでの血管年齢は、頸動脈エコーで調べた頸動脈の壁の厚さから推定しています。)

実際に、血管年齢が高い人には、シミができやすい、冷えを感じる、肩が凝りやすい、といった、見た目や体調に関する悩みを持つ人が多いようです。

では次に、血管を若く保つのに効果的なナットウキナーゼについて見ていきましょう。

2.納豆の栄養素とナットウキナーゼについて

まず、納豆は日本の伝統的な発酵食として知られ、とても栄養価の高い食品です。大豆はもともと「畑の肉」といわれるほど良質なたんぱく質が豊富ですが、他にもカルシウムや鉄分、ビタミンＥ、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンなどが含まれています。また、納豆菌には腸内環境を整える働きがあります。

そしてナットウキナーゼとは、納豆を食べる時のネバネバした成分に含まれている、たんぱく質分解酵素のことをいいます。このナットウキナーゼの働きが近年注目を集めており、特に血管を若く健康に保つのに有効であるとされています。

3.ナットウキナーゼの驚くべき効果とは？

ナットウキナーゼには血栓を溶解する効果や、血液をサラサラにする効果、血流を良くする効果があります。血栓とは、血管の中で血液が凝固することをいい、この病気を血栓症といいます。

血栓症になると血液が流れなくなるため、血栓の場所によって、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。脳梗塞は脳に機能障害が出る可能性が高く、心筋梗塞は心筋に酸素が届かず危険な状態に陥るため、どちらも重大な病気であり、予防が肝心です。

血中のコレステロールや中性脂肪が高い人は、血液がドロドロになって血栓ができやすくなるため、脳梗塞や心筋梗塞のリスクも高まります。これらを予防し、血管や血液を健康でしなやかにする効果があるとして、ナットウキナーゼが注目されているのです。

4.ナットウキナーゼの摂取が特におすすめ人

ナットウキナーゼは、高脂血症や糖尿病、高血圧、メタボリックシンドロームの方、ストレスの強い生活をしている方に特におすすめです。

また、女性は更年期前後になると女性ホルモンのエストロゲンが減少します。エストロゲンには血管を丈夫にし、血流を良くする働きがあるため、更年期にエストロゲンが減ると血中のコレステロールが増えやすくなり、血管が硬くなる、血流が悪くなるといった症状が現れやすくなります。

日本女性の閉経年齢は平均50歳で、閉経を挟む10年間を更年期とよびます。そのため、特に40代後半以降の女性にもナットウキナーゼはおすすめです。

5.血管年齢を下げる納豆レシピ

ナットウキナーゼがどのようなものかを見てきましたが、ここでは血管年齢を下げるおすすめの納豆レシピ「納豆としらすの梅しそ丼ぶり」をご紹介します。

しらすに含まれるＤＨＡとＥＰＡには血管の炎症を抑え、中性脂肪を下げる働きがあります。また、梅干しに含まれるクエン酸には血管を固まりにくくして血流をよくする作用があります。お酢を使うので減塩ができ、しそのさわやかな香りはストレスにも効果的。脂肪が蓄積され、血管年齢が気になっている方にぴったりのメニューです。

納豆がどうしても苦手な方や、ナットウキナーゼを効果的に摂りたい、という場合にはサプリメントもあります。自分に合う摂り方で、ナットウキナーゼを健康と美容に役立てましょう。

いかがでしたか？
年齢を重ねても若々しく元気でいるためには、血管年齢を若く保つことが大切なんですね。丈夫な血管と血液を意識して、体の内側から美しい人を目指しましょう。