アンチエイジングに赤信号!?総コレステロールで判る5つの危険な兆候

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コレステロールとは、体内にある脂質の一種です。「健康診断の結果で総コレステロール値が高かった」と気にしている人もいるかもしれませんが、コレステロールには血管の強化やホルモンの分泌など、アンチエイジングにも関わる大切な役割がある為、低すぎるのもよくありません。今回は、総コレステロール値を元に知る事ができる、体の危険信号をご紹介します!


アンチエイジングに赤信号!?総コレステロールで判る5つの危険な兆候

 

兆候1: 数値が高すぎる場合は生活習慣病、低すぎる場合は栄養障害などの恐れあり


日本人間ドック学会の定めによると、総合コレステロールの基準値は
正常値が140~199mg/dl
境界線域が200~219mg/dl
異常値は220mg/dl以上
となっています。

総コレステロールの値が高すぎる場合は生活習慣病の危険性、低すぎる場合は栄養障害や精神不安定等の危険性に気を付けなくてはいけません。

また、総コレステロールとは善玉コレステロールや悪玉コレステロールなど、全てのコレステロール値を合わせた数値ですので、それぞれの数値の高さについてもチェックする必要があります。

総コレステロールの基準値は2012年に新しく改定されたばかりですが、それまでの基準に比べて正常値の範囲が厳しく設定されて過ぎているという専門家の意見もあります。基準値から大幅に離れている場合は、特に注意が必要だと考えましょう。

兆候2:自覚症状が無くても脂質異常症の可能性あり


総コレステロールが高い人に一番始めに心配される病気として有名なのが脂質異常症です。脂質異常症を発症していても通常ははっきりとした自覚症状はありませんので、症状から脂質異常症を早期に発見することはまず不可能だと考えた方が良いでしょう。ですが、これといった症状が無いからといって脂質異常症を放置しておくと、血液中に蓄積した脂質が血管を傷つけ、動脈硬化を引き起こす恐れがありますので注意が必要です。

定期的な健康診断を受け、総コレステロール値が高い場合には生活習慣の見直しをする等、できることから予防をしておきましょう。

ちなみに、
日本動脈硬化学会が公表するガイドラインでは
「悪玉コレステロール値が140mg/dl以上」
「善玉コレステロール値が40mg/dl以上」
「中性脂肪値が150mg/dl以上」
という3つの条件のうちどれか一つでも該当する場合には脂質異常症と診断されます。

兆候3:悪玉コレステロール値が高い場合は脈硬化に気をつける


自覚症状のない脂質異常症の悪化から突然起こる動脈硬化は、狭心症や脳梗塞などの命に関わる重大な病気を引き起こす可能性のある危険な症状です。

アンチエイジングの観点から言っても血管年齢が若いという事は非常に大切なポイントですので、総コレステロール値が高い人は、日頃から血液をサラサラにし、動脈硬化を防ぐ生活を心掛ける必要があります。

動脈硬化は、総コレステロール値の中でも悪玉コレステロールの働きによって促進されます。総コレステロール値が基準値を超えていて脂質異常症が確認された場合でも、善玉コレステロール値が高い場合もありますので、悪玉コレステロールの値140mg/dl以上の場合、生活習慣の改善に取り組みましょう

兆候4:総コレステロール値が高い場合に他の病気が隠されている場合がある


偏った食生活や喫煙等の生活習慣が原因で総コレステロール値が高くなるという以外にも、別の病気の合併症として総コレステロール値が高くなる事もあります。

総コレステロール値が高い場合に注意すべき病気には、糖尿病、甲状腺機能低下、ネフローゼ症候群があり、 生活習慣から病が発症する場合もありますが、遺伝的要素も大きく関係しています。このような病気が疑われる場合には、生活習慣の見直しだけでなく、病気を根本的に治療することを優先して考えるようにする必要があります。

兆候5:総コレステロール値が低すぎる場合は貧血やホルモン系の疾患に注意


コレステロールは肝臓で作られ、必要な脂質を体中に運ぶ大事な役割を持っています。総コレステロール値が低すぎると、体細胞やホルモンの分泌に必要な脂質が足りなくなり、精神症状や運動障害等、生活をに支障が出てしまう可能性があります。

総コレステロール値が低すぎる場合に考えられる病気としては、拒食症、肝臓疾患、バセドウ病等がありますが、一時的に体力が弱ってしまっている時にも総コレステロール値が低い事があります

また、善玉コレステロールは記憶力と深い関係にある事が解っており、アルツハイマーの予防の為にはコレステロール値を基準値以下にしない事が有効とされています。若々しく元気でいる為にも、栄養バランスの良い食事で総コレステロール値をコントロールするようにしましょう!

 

今回お届けしたアンチエイジング赤信号!?総コレステロールで判る5つの危険な兆候はいかがでしたか?総コレステロールの数値は遺伝的な理由から高すぎたり低すぎたりする事もありますが、いずれも毎日の生活習慣の見直しで改善する事が可能です。血液検査で簡単に知る事ができますので、自分の体を知るひとつのバロメーターとして、健康やアンチエイジングに役立てましょう!

また、具体的なコレステロールを調整する方法は⇒コレステロールを調整して血管年齢の若返りができる5つのポイントでお伝えしていますので、そちらの記事も合わせてご覧ください。

まとめ

アンチエイジング赤信号!?総コレステロールで判る5つの危険な兆候

兆候1: 数値が高すぎる場合は生活習慣病、低すぎる場合は栄養障害等の恐れあり
兆候2:自覚症状が無くても脂質異常症の可能性あり
兆候3:悪玉コレステロール値が高い場合は脈硬化に気をつける
兆候4:総コレステロール値が高い場合に他の病気が隠されている場合がある
兆候5:総コレステロール値が低すぎる場合は貧血やホルモン系の疾患に注意


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