エキナセアとは、北米の先住民族が風邪の予防や傷の治療に使っていた薬効性の高いハーブです。キク科の多年草で、紫色の花をつけます。特徴として、花の中心がトゲトゲしています。エキナセアには免疫力を高める効果があります。

欧米ではハーブティーとして親しまれ、サプリに使われたり、ドライハーブを使ったチンキ（抽出液）を作って、その効果を取り入れています。最新の研究では抗ウイルス性、抗菌性、免疫強化性などが実証されています。今日は休めないあなたのために、エキナセアをおススメする理由をお伝えします。

風邪やインフルエンザ予防にエキナセアをオススメする５つの理由

1.エキナセアの効果とは？弱った体に役立つ効果がたくさん！

【風邪やインフルエンザの予防効果】

エキナセアに含まれる多糖類が、免疫系全体の機能を高める働きがあります。免疫力を高めることで抵抗力がつくので、風邪やインフルエンザの予防だけでなく、風邪などを発症してからも効果があります。ウイルスの増殖の抑制効果もあります。

【アレルギー改善効果】

アレルギーは、排除する必要のないものにまで免疫機能が過剰反応して起こります。エキナセアを摂ることで免疫機能が向上して、正常に働くようになります。そのため、体内でアレルギー反応が起きにくくなるのです。

【むくみ改善効果】

むくみは、体内の水分バランスが崩れることによって起こります。エキナセアは老廃物の排出を促すので、むくみ改善に効果があります。

【炎症を抑える効果】

エキナセアには炎症を抑えて、傷の治りを早める効果があります。のどの痛みなどにオススメです。先住民族は、虫さされなどの傷の治療にも使っていたそうです。外用薬として用いる際は、ドライハーブにしたエキナセアを水につけたチンキ（抽出液）をコットンなどに含ませて患部に当てるとよいです。

2.なぜエキナセアはこんなに薬効性が高いの？エキナセアの有効成分とは？

【多糖類】

ウイルスの侵入を妨害する効果があります。また、整腸作用や保湿効果のあるアラビノガラクタンという食物繊維があり、免疫力向上、便秘解消、悪玉コレステロールの吸収を抑制するなどの効果もあります。

【フラボノイド】

エキナセアには、抗菌作用のあるエキナコサイドやストアイン酸というポリフェノールを含んでいます。老化やガンの原因となる活性酸素を取り除く働きがあります。また、殺菌力が高いため、ニキビやアレルギーの治療にも有効です。

【カフェー酸誘導体】

ウイルスの侵入を妨害する効果があります。また、バクテリアの侵入・増殖を抑制する抗菌作用、アンチエイジングに役立つ抗酸化作用があります。

3.エキナセアの効果が実証されている！研究で実証済み！

1992年、ドイツで行われた研究結果です。

13歳～80歳までの人で、前年の冬に最低3回風邪やインフルエンザに感染した108人を対象に行われた研究では、半数の人にエキナセアを摂取してもらい、残り半数の人にプラシーボ（偽薬）を8週間摂取してもらったそうです。

エキナセアを摂取したグループは風邪を引く回数が36％減少、風邪とインフルエンザの治りが早くなる、激しい症状が緩和された、との結果が出ています。

4.エキナセアの摂取方法とは？正しい選び方！

エキナセアは葉・茎・花よりも、根に強い効能があると言われています。症状が重い時には、根を使うのがオススメです。また、エキナセアには数種類ありますが、中でも「エキナセア・プルプレア」を原料に使っているものが特に優れていると言われていますので、原材料をチェックしましょう。

エキナセアは２週間継続して摂取し、１週間休む…というサイクルが最も効果的とされています。ずっと継続するよりも効果的なのだそうです。

摂取方法は2種類あります。

5.エキナセアを摂る際に気をつけることは？

以下の人は使用を避けましょう。

＊妊娠中・授乳中

＊キク科アレルギー

＊幼児

＊糖尿病・結核・白血病・エイズ・膠原病・自己免疫疾患を発症している

エキナセアに毒性はありませんので、用法・用量をしっかり守れば問題ありません。しかし、まれに下痢などの症状が出ることがあります。

過剰摂取は、めまいや吐き気を引き起こすことがあります。

また、長期間の常用は効果が薄れることがありますので避けましょう。

今回、エキナセアを風邪でも休めない人にオススメする理由をお伝えしましたが、いかがでしたか？風邪やインフルエンザの流行る時期の強い味方ですね！

研究で実証されていますし、2週間摂取して１週間休む、のサイクルと用法・用量を守れば、あまり副作用も無く取り入れやすいハーブです。まだまだ知られていないハーブですので、先取りして冬を元気に乗り切りましょう！