オレイン酸と言えば、血液サラサラ成分と思いつく人が多いと思いますが、オレイン酸にはそれだけではない、たくさんの効果があるのをご存じでしょうか？

オレイン酸は現代人の健康キープや、美肌アップに欠かせない嬉しい効果をたくさん秘めている成分なのです。

今回は、オレイン酸はなぜ健康や美容に役立つのか？そして、手軽に毎日摂れるオレイン酸をたっぷりと含んだ食材たちをご紹介します。

オレイン酸を含む食べ物が老化防止と美容に効果がある理由

理由1.そもそも、オレイン酸って何？

オレイン酸は、一価不飽和脂肪酸で、オリーブオイルや、紅花油（ハイオイレックスタイプ）などに多く含まれています。

1960年代に行われた世界各国の食生活と疾患に関する調査の調査の結果、地中海沿岸にすむ人たちは、他のヨーロッパの国々の人に比べるお、心筋梗塞の発症率が極めて低いことが分かりました。

その後の研究によって、オリーブオイルの消費量と心疾患の発症率の低さに深い関係があることがわり、オリーブオイルに多く含まれているオレイン酸が脚光を浴びることになったのです。

不飽和脂肪酸には、コレステロールを減らす作用があるのですが、酸化しやすいという欠点がありますが、オレイン酸は最も安定した脂肪酸で、過酸化脂質を作りにくちという優れた特徴をもっています。

理由2.オレイン酸は老化による病気を抑制する！

オレイン酸には、年齢を重ねるとかかりやすい生活習慣病をはじめとした、様々な病気を抑制・改善する健康効果があります。

理由3.オレイン酸は美肌を作る特効薬

オレイン酸は美肌を作る特効薬と言える、女性には嬉しい特徴があります。それは、肌の皮脂を構成している脂肪酸の中で、一番多く含まれているのがオレイン酸だからです。

オレイン酸は、皮膚を柔らかくする効果があるので、気になる角質のゴワツキ、小じわなどを抑制・改善することができるため、年齢を重ねた肌を若返らせる効果があります。肌馴染みがとても良いので、様々なスキンケアアイテムに活用されています。

理由4.美肌を目指す人は積極的に食べよう！「アボカド」

アボカドは上質な脂質をたっぷりと含んでいる、別名“森のバター”とも言われる美肌食材です。この脂質の中にオレイン酸が豊富に含まれており、食物繊維も豊富なため、オレイン酸との相乗効果により、女性の悩みに多い便秘改善にも高い効果を発揮します。

また、血液の流れをスムーズにしたり、女性ホルモンの分泌を活性化させるビタミンEも豊富なので、積極的に食べることで、くすみのない美肌を叶えることができます。

特に体温が低くなって血液循環が悪くなる月経期に食べると、冷えからくる生理痛や、血行不良による肌トラブルを解消することができます。

理由5.おやつ時に食べれる「アーモンド」

手を加えずに簡単にオレイン酸を摂れる食材と言えば、アーモンドです。アーモンドにはビタミンEや食物繊維、ミネラル、脂質が含まれており、その脂質のなんと70％がオレイン酸で出来ています。ナッツ類にオレイン酸は比較的多く含まれているのですが、アーモンドはごまの2倍、ピーナッツの1.5倍もの量が含まれています。

特におすすめなのが、ローストしていない生のアーモンドです。生のアーモンドは、あまりスーパーマーケットなどでは見かけませんが、通販でKg単位で買うと安く購入できます。

また、おやつタイムのスナック菓子や、チョコレートなどをアーモンドに切り替えるだけで、美肌効果を自然な形で得ることができます。ただし、アーモンドのカロリーは高めなので、食べ過ぎないように注意してください。

理由6.体への吸収が早い♪オレイン酸を豊富に含むオイル

調理用として、サラダのドレッシングとして、無理なくオレイン酸を取り入れることができるのが食用オイルです。ここでは、オレイン酸をたっぷりと含むオイルを様々ご紹介します。

●オリーブオイル

クセのない味わいでどんな料理にも使いやすく、爽やかな香りがするオリーブオイル。食用オイルの中でも比較的オレイン酸を多く含んでます。肌の水分をキープする働きや、肌を柔らかくする美容効果が得られます。

●ゴマ油

料理の味をグンと美味しく引き立ててくれるゴマ油。オレイン酸を多く含んでいるだけでなく、抗酸化作用があるため若返り効果も得られます。

また、アルコールの分解力も高めるので、お酒好きの方にもおすすめです。水分保持力のある柔らかい肌をキープできるため、気になる乾燥を防ぐことができます。ただし、高カロリーなので、摂りすぎには注意しましょう。

●サフラワー油（ハイオレイックタイプ）

ベニバナの種子から取れるのがサフラワー油です。ここで注意してもらいたのが、ハイオレイックタイプ(=高オレイン酸)かどうかということです。

よくスーパーマーケットで見かけるサフラワー油（紅花油）は、サラッとしていてクセのなく使い勝手も良いため、人気の食用油ですが、リノール酸の含有量が５０％〜８０％のものが多く売られています。

リノール酸は過剰摂取すると悪玉コレステロールが増えるだけではなく、善玉コレステロールまで下げ、他にもアレルギーや動脈硬化、認知症、ガン、うつなど、さまざまな病気のリスクを伴います。

そこでオレイン酸含有量70～80％のハイオレイックタイプ(=高オレイン酸)のサフラワー油（紅花油）を選んで買うようにしてくださいね。

さて今回お伝えしたオレイン酸を含む食べ物が老化防止と美容に効果的な理由はいかがでしたでしょうか？

オレイン酸は、血液サラサラなどの健康効果だけでなく、肌をやわらかくしっとりとさせる美肌効果があります。

本気で美肌を目指したい人にはアボカド、おやつの代わりに手軽にオレイン酸を摂取したい人にはアーモンド。

そして、毎日の食事でたっぷりとオレイン酸を摂ることができるのが、オリーブオイルやゴマ油、サフラワー油などの食用オイルです。オレイン酸を上手に摂って、いつまでも若々しく美しいアンチエイジングLifeを実現してくださいね！