更年期のつらい症状を緩和するホルモン治療についての7つの基礎知識

更年期の症状

急激に体が熱くなって汗が出るホットフラッシュ、めまい、様々な精神症状や不眠症…周囲にはなかなか理解されづらい更年期の症状はとてもつらいものですよね。

更年期の症状の改善に効果的な治療法として、「ホルモン補充療法(HRT)」が注目されています。減少してしまった女性ホルモンを補うことで症状を緩和させる治療法なのですが、実際の効果や治療法はどのようなものなのでしょうか?

今回は、更年期の症状に悩まされている方に役立つ、ホルモン治療の基礎知識です!



更年期のつらい症状を緩和するホルモン治療についての7つの基礎知識

 

基礎知識1:症状の改善に必要な分だけのホルモンを補う


更年期のホルモン補充療法では、症状の軽減に必要な分だけのホルモンを飲み薬や貼り薬によって補います。若い世代に最近増えている月経前症候群や生理不順の治療で行う、カウフマン療法や低用量ピル療法に比べるとホルモンの量が少なく、ホルモン治療に抵抗がある人でも比較的安心して受ける事ができるのが特徴です。

卵巣機能の低下によって様々な症状が出ている更年期の女性にとっては非常に効果的な治療法で、ホットフラッシュや冷え、動悸等の血管運動系の不調に特に良く効きます。

基礎知識2:閉経前、閉経後に関係なく治療を受ける事ができる


更年期の不快な症状は閉経の時期と大きく関係しています。ホルモン補充療法は「閉経後に減少した女性ホルモンを補う治療法」というイメージを持つ人も多いですが、閉経前でも血液検査でエストロゲンの減少がみられる人、かつ、脳から卵巣に刺激を出す卵胞刺激ホルモンが上昇している人はホルモン補充療法の治療対象になります。

また、年齢的に更年期に達していなくても、症状によっては例外的に治療の対象となる場合もありますので、症状がつらい人は我慢をせずに一度相談に行ってみるとよいでしょう。

基礎知識3:ホルモン補充療法で改善できる症状


慢性的につらい症状があっても、大きな病気と診断されない限り症状を我慢しながら日々を過ごしている人は多いと思います。更年期の症状のホルモン治療は日本では普及率2%程度と少ないですが、欧米ではすでに15年以上の実績があり、普及率も30%〜50%と高く、多くの女性が更年期の症状をホルモン治療で軽減させています。

最近は日本でも、徐々にホルモン治療に力を入る病院が増えていますので、興味のある方は以下のリストで、自分の症状がホルモン補充療法で改善できるかどうかをチェックしてみてください。

<ホルモン補充治療で改善できる症状>
•閉経している
•骨密度が低い
•ホットフラッシュの症状がある
•イライラやうつなど、精神状態が不安定
•以前より元気がなくなって来た
•コレステロール値が上がった
•膣炎や性交痛がある
•指の関節がこわばる
•不眠症状がある

以上の症状のいくつかに当てはまる人は、積極的にホルモン治療を考えてみてもよいでしょう。

基礎知識4:40代以上の月経不順にも効果あり


ホットフラッシュや精神症状等の改善の際のホルモン補充療法では、エストロゲンというホルモンが症状の緩和に効果を発揮しますが、プロゲステロンというホルモンのみを補う「ホルムストロム療法」というホルモン治療では、更年期の女性の月経不順を改善することができます。

月経の周期を整える方法として一般的なのは低容量ピルですが、40代以上の更年期の女性は、年齢が上がるごとに副作用の心配が高まります。ホルムストロム療法は深刻な副作用なく行える治療法ですので、生理不順に悩んでいる人にもホルモン治療はおすすめです。

基礎知識5:ホルモン治療がもたらす予防効果


ホルモン補充療法には、更年期の症状の改善だけでなく、閉経後に表れる病気や症状の予防効果もあります。一般的な更年期の症状のない人でも、年齢や閉経に伴い確実に女性ホルモンが低下しています。

例えば、女性ホルモンの低下とともに低くなる骨密度は、閉経後の10年間に約20%減少するという事が明らかになっています。ホルモン補充療法には骨密度の低下を抑えたり予防したりする効果があり、治療を受けると骨密度が増え、やめると減るという報告もされています。

基礎知識6:アンチエイジング効果もあるホルモン治療


ホルモン補充療法はアンチエイジング療法とも呼ばれることもあり、更年期の症状を改善するだけでなく女性にとっては嬉しい美容面や健康面にも良い影響を与えます。

アンチエイジングの鍵となるホルモンを補充することで、肌や髪の潤いがアップしたり、コレステロールなどの脂質代謝を改善して動脈硬化の予防、認知の予防に繋がります。アンチエイジングのみを目的として治療を受ける事は推奨されていませんが、更年期で落ち込みやすい、元気がでない等の症状を持つ人にとってはこちらも嬉しい効果の一つとなりそうです。

基礎知識7:ホルモン治療の副作用


更年期の症状の緩和やアンチエイジング等、様々な効果が期待できるホルモン補充療法ですが、治療を受ける上で知っておきたいのが副作用です。ホルモン治療で報告されたことのあるトラブルとしてはおりものや出血、乳房の痛みなどがあります。

また、正しい情報から間違った情報まで様々な情報が飛び交っているのがホルモン治療と乳がん、子宮体がんの関係ですが、アメリカの「女性の健康イニシアチブ」の研究結果によると、5年未満のホルモン補充療法の場合は乳がんのリスクはまずないと考えて問題はないとされています。

子宮体がんに関しては、ホルモン治療の際には更年期の症状の改善に直接効果のあるエストロゲンだけでなく、もう一つの女性ホルモン、プロゲステロンを一緒に補うため、子宮体がんの原因となる子宮内膜が厚くなる事を予防することができます。

 

今回お届けした更年期のつらい症状を緩和するホルモン治療についての7つの基礎知識はいかがでしたか?

ホルモン治療というとデメリットや危険性を心配してしまいがちですが、正しい知識を持ってお医者さんと相談しながら行う事で、安全に更年期の症状を改善する事ができます。つらい症状で日常生活に支障をきたしてしまう前に、前向きな治療を考えてみてはいかがでしょうか?

まとめ

更年期のつらい症状を緩和するホルモン治療についての7つの基礎知識

基礎知識1:症状の改善に必要な分だけのホルモンを補う
基礎知識2:閉経前、閉経後に関係なく治療を受ける事ができる
基礎知識3:ホルモン補充療法で改善できる症状
基礎知識4:40代以上の月経不順にも効果あり
基礎知識5:ホルモン治療がもたらす予防効果
基礎知識6:アンチエイジング効果もあるホルモン治療
基礎知識7:ホルモン治療の副作用


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