目に良いと言われているルテイン。ルテインとは強力な抗酸化作用を持つカロテノイドという物質の1つです。ルテインは体内に吸収されると、そのほとんどが目の網膜と水晶体に蓄積されます。ルテインには網膜を強力な光から保護したり、さまざまな眼病から目を守る働きがあります。

また、目の奥の水晶体が正常に機能するよう助ける効果もあるのです。さらに眼精疲労からくる肩こりや全身の倦怠感の緩和にも効果を発揮するなど、目だけではなく体全体にうれしい効果をもたらしてくれます。今回は、現代人に必要なルテインの効果についてお伝えしていきます。

ルテインが有効なのは目だけじゃない！？現代人に必要な５つの効果

1.現代人の強い味方！ルテインはブルーライトから目を守ってくれる！

現代人はパソコンやスマホを長時間見ていることが多いため、ブルーライトの影響を強く受けてしまいがちです。ブルーライトは紫外線に次いで高いエネルギーを持っています。そのため目への刺激も強く、網膜や黄斑部にダメージを与えて網膜疾患や加齢黄斑変性症を引き起こしてしまうのです。

ルテインは光を遮る働きがあり、体内でサングラスのような役割をしています。さらに、ブルーライトを吸収・遮断して網膜まで届かないようにする働きもあるのです。ブルーライトの刺激から網膜を守って目の健康を維持してくれるルテインは、まさに現代人の味方と言えます。

2.眼病予防にも効果あり

ルテインには眼病を予防する効果があると言われています。実際に、ルテインを豊富に含む緑黄色野菜を多く食べると白内障の発症を抑えることができるのです。

さらに、活性酸素によって起こる酸化ダメージから水晶体を守る働きがあるので、飛蚊症や緑内障を改善する効果が期待されています。

3. 抗酸化作用で新陳代謝も活発に！

デスクワークをしていると、パソコンと長時間向き合っているため眼精疲労をはじめとする目の症状や、それに伴って肩こりや腰痛、頭痛といった体の不調を引き起こしてしまいます。これらを解消してくれるのがルテインの抗酸化作用です。

眼精疲労は紫外線やブルーライトによるダメージを受け、活性酸素が発生していることが原因となっています。ルテインは眼球内の活性酸素を取り除き、眼精疲労に効果があります。ルテインの強力な抗酸化作用が目が酸化するのを防ぎ、新陳代謝が活発になることで疲れ目が軽減されるのです。

また、ルテインの抗酸化作用は動脈硬化などの血管の病気やお肌の新陳代謝にも効果があり、アンチエイジングや美肌効果も期待されています。

4.ルテインでシミ・そばかすも防げる？

ルテインには紫外線から目を守る効果もあり、「天然のサングラス」とも呼ばれています。女性なら紫外線対策として日焼け止めを塗ったり、日傘を差したり、アームカバーをするなど紫外線対策をしている人も多いと思いますが、目の紫外線対策を意識している人は少ないのではないでしょうか？

実は、目から入ってくる紫外線はメラニン色素を活性化させて、シミやそばかすを増やしてしまうのです。目の紫外線対策をしていないと、せっかく日焼け止めや日傘で紫外線対策をしていても効果が半減してしまいます。ルテインを摂取すると目から入ってくる紫外線をカットして、シミ・そばかす予防にもつながるのです。

5.生理痛にも効果あり？ルテインがもたらす子宮への効果とは？

ルテインは目にいい成分だと言われていますが、子宮など女性特有の病気にも効果があるとされています。 子宮はとても代謝が活発で、活性酸素が多く発生している場所です。活性酸素が発生すると生理痛、子宮筋腫、子宮内膜症といった婦人科の疾患にかかるリスクも高まります。

ルテインは子宮頚部にも多く存在しており、ルテインを摂取すると子宮にルテインが滞在して生理痛や子宮筋腫、子宮内膜症のリスクを軽減する効果があるのです。また人間の体内のルテインは、妊娠期間や授乳期間に特に増加しているということが判明しています。へその緒に含まれる血液や母乳にも含まれていることが分かり、胎児や乳児の発育にもかかわりがあることが解明されてきました。

しかし、体内で生成されるルテインは加齢と友の減少していきます。特に40代から大幅に減少していくので、食事やサプリメントで補っていくことが重要です。

いかがでしたか？
ルテインは目だけでなく、眼精疲労からくる体の不調を改善したり、美肌効果や女性の体を守る役割も果たしているのですね。もともと体内にある成分ではありますが、加齢とともに減少してしまうので積極的に取り入れていくことをおすすめします。

ルテインはほうれん草やカボチャ、にんじん、ブロッコリーなどといった緑黄色野菜や、サプリメントから摂取することができます。目の疲れを感じやすい人は特に積極的に摂ってみてくださいね。