腰椎すべり症って何?足腰のしびれと痛みは5つのチェックから!

腰椎すべり症

腰が痛いと立ち上がるにも歩行するにも、また何か作業をするのも本当に辛いですし、億劫ですよね。「腰椎すべり症」はよく耳にする言葉ですが、腰痛があるとしたら果たしてあなたもこの腰椎すべり症かもしれませよ。

今回は発症すると辛いこの腰椎すべり症についての詳しい内容をお伝えしていきます。



腰椎すべり症って何?足腰のしびれと痛みは5つのチェックから!

チェック1:腰椎すべり症とはどんな病気なの?

腰椎すべり症とは、その名前のとおり「腰の骨(腰椎)」がすべっている状態のことを言います。腰椎は腰のあたりに5つ積み重なっていますが、この腰椎は身体を動かして曲げたりしてもずれることのないように、関節や靭帯などでまわりを固め支えてくれています。しかし、何らかの原因で腰椎を支えられなくなってしまうとずれが生じて、脊柱管が狭くなり、馬尾神経や神経根が圧迫されて痛みなどの症状が出ます。

人によって、または種類によってその滑り方は前だったり、後ろだったり、変形したものだったりといろいろあります。特に変形したすべり症の人が多く、手術を要する場合はこのタイプです。特に閉経後の女性に多いのですが、閉経後は女性ホルモンが減少するため骨粗鬆症になりやすく、男性に比べ腰椎すべり症になる確率は高いので注意は必要です。

それ以外には、やはり老化が進んだ年配者にもよく見られます。体が老化すると、人体組織や椎間板が劣化するために引き起こします。

チェック2:腰椎すべり症になる5つの原因

腰椎すべり症には、いくつか種類があるのをご存知でしょうか?

①『変形性腰椎症』による変形

年齢が重なってくると長年負担をかけていた骨や関節が変形してきたり、軟膏がすり減ったりするために起こります。閉経後の女性にも多いのがこのタイプです。

②『腰椎分離すべり症』による不安定性

スポーツなどで激しく身体を酷使している人は、背骨や骨、関節に負担がかかり腰椎すべり症が起こりやすくなります。

③『形成不全性』

生まれつきや成長していく過程で腰椎や仙骨などの骨が通常とは違う形になっていることが原因でこの病気になります。こういう症状の人は手術をすることが多いです。

④怪我

階段から落ちた、スポーツで転んだなど怪我にとって腰椎が壊れ支えられなくなり発症します。

⑤その他の病気

『悪性腫瘍』『感染症』によって腰椎が壊れ支えることができなくなって起こります。

チェック3:自覚症状はあるの?種類によって違う痛み

腰椎すべり症の最も多い症状は、、、

●腰痛
●下肢痛(坐骨神経痛のような痛みなど)
●しびれ
●筋力低下
●膀胱や直腸の障害(頻尿・残尿感・便秘など)
●間欠性跛行(歩けば歩くほどしびれと痛みが悪化する)

などの5つの症状が出ますがこの全部の症状が出るわけでなく、個人差があります。腰痛だけの軽いものから日常生活に支障をきたすほどの重いものまで様々です。なかには腰痛さえない人もいて、自分で気が付かないような人もいます。

チェック4:治すための治療方法とはどんなものがあるのか?

少しでも良くなるための腰椎すべり症の治療はどんなものがあるのでしょうか?症状によってその人に合わせた治療を行うことが一般的です。

●薬物療法

  ・非ステロイド抗炎症剤…一般的なロキソニンなどの痛み止め
  ・神経障害性疼痛治療薬…神経が障害されることによっての痛みに対しての薬剤
  ・オピオイド受容体刺激薬…神経障害性疼痛治療薬が効かないときに使う

●神経ブロック注射

一次的に炎症や痛みを抑えます
 ・硬膜外ブロック
 ・神経根ブロック
 ・仙骨ブロック

●物理療法

 ・電気治療…患部に低周波などを流す
 ・牽引…下半身を固定し、上半身を引き延ばす
 ・極超短波治療…マイクロ波によって身体の中から温める

●手技療法

 ・マッサージ…患部の筋肉の緊張をほぐしたり、血流を改善したりする
 ・針灸

●運動療法

●コルセットの装着

●理学療法…リハビリ

何をやっても改善されない場合や排泄機能にまで障害が出ている場合に手術することもあります。

以上の治療によって予後は軽快なようですが、同じ日常生活を送っていると再発しやすいので気を付けなければいけません。

チェック5 :この病気にならないための予防策はコレ!

腰椎すべり症にならないためには日常生活の中で十分に予防することが可能です。以下のことを参考に日頃から気をつけてみるだけでも、十分の効果があるので試してみて下さい。

~腰椎すべり症の予防策~

・腰のストレッチをする
・肥満にならない
・睡眠をしっかりとる
・ウオーキングなどの軽い運動を心がける
・深呼吸しながら腰をさすって筋肉を緩める
・湯船などでゆっくり温めて血流を良くしてあげる
・適度な運動で筋行くを増やす
・ストレスや疲れを溜めない


腰椎すべり症についていかがでしたか?

腰痛があると日常生活に支障が出てしまうことが多々あります。そうしたことにならないためにも、普段からの生活習慣が大切です。痛みがひどい場合は安静が必要ですが、その時期が過ぎたら無理のない範囲でストレッチや家事を行って下さい。

ずっと安静にばかりしていると、筋力が落ちますます悪化することにもなりかねませんので。また、コルセットの付けっぱなしはかえって筋力を落としてしまうので、痛みが治まったら外すようにして下さいね。

まとめ

腰椎すべり症って何?足腰のしびれと痛みは5つのチェックから!

チェック1 腰椎すべり症とはどんな病気なの?原因を探る
チェック2 腰椎すべり症になる5つの原因
チェック3 自覚症状はあるの?種類によって違う痛み
チェック4 治すための治療方法とはどんなものがあるのか?
チェック5  この病気にならないための予防策はコレ!


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