ハウスダストとは、ペットの毛やダニ、人間のフケなど、家の中に溜まる室内塵の事で、いくつかのアレルゲンが混合した物です。ハウスダストは、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息などの疾患の原因ともなっています。
今回は、このようなつらい症状を起こさない為の対策をご紹介します!
ハウスダストが原因の症状と6つの対策
対策1:室内にホコリを溜めないようにしましょう
ハウスダストが原因の症状にはくしゃみや鼻水などのアレルギー性鼻炎や、目やにが出たり目のかゆみが起こるアレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息等があります。アレルギー性鼻炎の場合は、朝夕に症状が強くなり、季節を問わずその症状に悩まされる事が特徴です。アレルギー結膜炎も、季節性の物ではなく年間を通してその症状が出る場合はハウスダストが原因の可能性があります。
これらの症状を予防したり悪化させない為には、ホコリを室内に溜めない事が第一です。こまめに部屋を掃除して、いつも部屋を綺麗に保つようにしましょう。また、カーペットやぬいぐるみはハウスダストの温床となってしまうので、なるべく置かないようにした方が良いでしょう。
対策2:掃除の仕方や時間帯に注意する
ハウスダストが原因の症状を起こさない為には、掃除の仕方にも気をつけましょう。掃除の仕方によってはホコリを余計に空気中に舞い上がらせてしまい、目や鼻、口からハウスダストが体内に侵入して、発作を起こしてしまいます。ホコリを舞い上がらせない為には、ハタキは使わない方が良いです。いきなり掃除機がけをせず、必ずワイパー等で拭き掃除をしてから掃除機をかけるようにしましょう。
ホコリは人が活動している時間は常に舞い上がっているので、朝、活動を始める前や外出から帰っていた時のタイミングで掃除をするのがベストです。また、外から入ってきた微細な花粉や砂埃には水拭きをするようにすると良いでしょう。
対策3:アレルゲンとなるダニの発生しづらい環境を作る
ハウスダストは様々なアレルゲンが混合した物ですが、「ハウスダストアレルギー=ダニアレルギー」と言われる事もあるほど、ハウスダストによるアレルギー症状の原因のほとんどはダニの糞や死骸に含まれるアレルゲンだと言われています。
中でも、アトピー性皮膚炎は、その原因の70%以上がダニだと言われています。家庭内に最も多く生息するチリダニは、人のフケやアカを主にエサとし、温度が20℃~30℃、湿度が60%以上で発生します。
晴れた日には窓を開けて風通しを良くしたり、除湿機や空気清浄機などを上手に利用して、ダニの発生しづらい環境を保ちましょう。クローゼットや靴箱も湿気がこもりやすい場所なので、こまめに換気するようにしましょう。
対策4:寝具はこまめに洗濯して取り替える
毎日使う寝具は、汗や湿気を吸い込んで、ダニ等のハウスダストが最も発生しやすい場所です。ハウスダストが肌に付く事で、アトピー性皮膚炎を引き起こしたり、寝ている間に口から吸い込む事で気管支喘息を悪化させたりします。
シーツはこまめに洗濯して、ハウスダストを取り除くようにしましょう。マットレスは両面天日干しにし、外側を中心に掃除機をかけましょう。布団を干す時はたたいてしまうとダニの死骸や糞を更に細かく砕いてしまうので、表面を払う程度でなるべく叩かないようにする事がポイントです。
対策5:湿気の季節はカビ対策も万全に
ハウスダストのアレルゲンの多くはダニの死骸や糞に含まれるタンパク質の一種ですが、カビの胞子が原因で、気管支炎や喘息、鼻炎等のアレルギー症状を引き起こす場合も少なくないようです。気密性が高くカビが生えやすい水回りの掃除はもちろんですが、ホコリの中で増殖する黒カビにも注意しましょう。
黒カビは、繁殖力が強く、空気中に菌糸や胞子をばらまきます。湿気の高い梅雨や、結露がある冬場等は、ホコリだけでなく湿気にも気をつけて、カビを予防するようにしましょう。
対策6:空気清浄機やハウスダスト防止スプレーを使う
既に舞い上がってしまっているハウスダストには、空気清浄機を使うと良いでしょう。掃除で除去しきれなかったハウスダストを吸い取って、綺麗な空気に変えてくれます。
また、布団を干す時や掃除をする際にスプレーすると、舞い上がりを防止してくれるスプレーといった便利グッズも市販されているので、それらを上手に活用して、アレルギー症状の元となるハウスダスト対策をして行きましょう!
今回お届けした「ハウスダストが原因の症状と6つの対策」はいかがでしたか?
風邪や花粉症だと思っていたら、実はハウスダストが原因だった、という事もあるようです。
もしかしたら、いま感じている不快な症状はハウスダストが原因かもしれません。慢性的なアレルギー症状に悩まされている方は、是非、参考にしてみてください!
まとめ
ハウスダストが原因の症状と6つの対策
対策1:室内にホコリを溜めないようにしましょう
対策2:掃除の仕方や時間帯に注意する
対策3:アレルゲンとなるダニの発生しづらい環境を作る
対策4:寝具はこまめに洗濯して取り替える
対策5:湿気の季節はカビ対策も万全に
対策6:空気清浄機やハウスダスト防止スプレーを使う