体の外側の見えている筋肉がアウターマッスルというのに対し、体の奥の方にある筋肉の総称をインナーマッスルといいます。人間がロボットのような動きにならないのは、インナーマッスルが関節を細かく調整しているからなのです。
加齢による影響を受けやすいのが筋肉なので、インナーマッスルを鍛えることで、体の動きをコントロールし、安定させることができます。今日は簡単に誰でも出来る、インナーマッスルの鍛え方をお伝えします。
インナーマッスルを鍛えて代謝アップ!加齢により衰えた筋肉を復活する方法
方法1.インナーマッスルを鍛えることによる効果とは?
・関節の位置を調整して、動作を安定させることができる
・関節痛などの痛みを解消できる
・基礎代謝を上げることができる
・姿勢がよくなり、立ち居振る舞いが美しくなる
・動作にムダがなくなるので、疲れにくくなる
方法2.筋肉の基礎知識~動かしている筋肉を意識できれば効果アップ!
【筋肉は縮むことによって力を出す】
体は、筋肉を縮ませることで動いています。お腹の筋肉を縮ませると、背中が丸くなります。逆に背筋を伸ばすと、背中の筋肉が縮むのです。体のいろいろな場所を動かすとき、どこが縮んでいる筋肉なのかを意識すると、筋肉を動かすイメージができるようになります。
【筋肉は負荷を与えると強くなる】
例えば、毎日腹筋をしていると限界と思える回数が増えていく、毎日歩いていると足が疲れにくくなっている、という経験はありませんか?これは運動生理学でいう「超回復」で、筋肉に負荷を与えた後に休息をとると、筋肉の総量が以前より増すことをいいます。休息は24~48時間とってから次の運動をした方が、筋肉をつけることができます。
毎日継続、というとなかなか出来なかったりしますが、休息を取ってよい!しかも1~2日間があいてもいい!となると、体を鍛えることが気楽に考えられませんか?
方法3.インナーマッスルの鍛え方~低負荷・高回数のトレーニングを!
マシンジムやウェイトトレーニングのようなハードな筋トレは、アウターマッスルを鍛えられますが、インナーマッスルはあまり鍛えられません。インナーマッスルを鍛えるにはアウターマッスルを動かす必要はあるのですが、負荷をかけ過ぎるとアウターマッスルのみ意識され、アウターマッスルのみ強くなります。インナーマッスルを鍛えるには、負荷を軽くして回数をこなすことが大事なのです。そして、鍛える時は正しいフォームで行いましょう。
ゆがんだ姿勢のままでインナーマッスルを鍛えると、効果が出ないだけでなく、ケガにつながる恐れがあります。鏡を見たり、誰かに見てもらったり、体のバランスがゆがんでいないか確認して運動しましょう。
方法4.肩のインナーマッスルを鍛える~肩こりも解消!
肩にはローティターカフと呼ばれる4つの筋肉群があります。ここが弱くなると、肩こりを起こしやすくなります。また、スポーツをする人にとっては、正しいフォームを作る、滑らかな動きをする、ためにも肩のインナーマッスルを鍛えることは大切です。
1.机などにヒジをのばしたまま両手をつく。
2.上半身を床と水平になるまで、ゆっくり倒す。
3.しばらくそのままキープ。
方法5.腰のインナーマッスルを鍛える~腰痛や骨盤の歪みに!
腰には腸腰筋や腹横筋などのインナーマッスルがあります。ここが弱くなると、骨盤が上半身の重さを支えきれなくなり、骨盤の歪みや腰痛を引き起こしてしまいます。
1.仰向けに寝て、手のひらを下に向ける。
2.両足を床から浮かせて、上げ下ろしする。
腰のインナーマッスルは、日常生活でも鍛えることが出来ます。それは、エレベーターを使わずに階段を使うこと!さらなる効果を狙うなら、階段の1段とばしがオススメです。また、バランスボールも腰のインナーマッスルを効果的に鍛えることが出来ます。
方法6.背中のインナーマッスルを鍛える~美しい姿勢になる!
背中のインナーマッスルを鍛えると、背筋がのび、姿勢が良くなり、きれいなボディラインを作れます。
1.うつ伏せになり、こぶしを握った両腕を45°外側に床につけて置く。
2.手の親指を天井に向け、頭部から胸部を起こす。
3.起こしたまま5秒キープ!そして下ろす。
4.これを2~3セット繰り返す。
慣れてきたら30秒キープしましょう!注意点は、アゴを上げないことです。
方法7.お腹のインナーマッスルを鍛える~ぽっこりお腹解消!
お腹のインナーマッスルを鍛えると、インナーマッスルが内蔵をしっかり守ってくれるようになり、さらに下腹もへこみます。鍛えるには、ドローインという方法が効果的です。やり方は超簡単!
1.背筋をのばして、まっすぐ立つ。両方の肩甲骨を引き寄せるようなイメージで。
2.大きく息を吸い込んで、お腹をふくらませる。
3.ゆっくり息を吐きながら、お腹をへこませる。
4.へこませたお腹の状態を、30秒キープ!息は止めずに自然にする。
5.これを2回以上行う。1日10~20回できるとベスト!
慣れてきたら、いつでもどこでもできて効果が高いトレーニングです。
「インナーマッスルを鍛えて代謝アップ!加齢により衰えた筋肉を復活する方法」はいかがでしたか?インナーマッスルを鍛えるには、ジムやプールなどに通う必要はありません。
自宅や職場などで簡単に行えるトレーニングをご紹介しました。日常生活に取り入れてみて下さいね。インナーマッスルを鍛えて若々しい体を取り戻しましょう!
まとめ
インナーマッスルを鍛えて代謝アップ!加齢により衰えた筋肉を復活する方法
方法1: インナーマッスルを鍛えると、代謝が上がり、姿勢が良くなり、ムダな動きがなくなる!
方法2: 筋肉を意識して鍛えれば効果アップ!どの筋肉が動いているかイメージしよう!
方法3: 低負荷・高回数のトレーニングで、インナーマッスルは鍛えられる!
方法4: 肩こりも解消する!肩のインナーマッスルの鍛え方
方法5: 腰痛が改善する!腰のインナーマッスルの鍛え方
方法6: 姿勢がよくなる!背中のインナーマッスルの鍛え方
方法7: ぽっこりお腹解消!お腹のインナーマッスルの鍛え方