緑茶に含まれていることで有名なカテキン。カテキンとは緑茶の渋み成分のことで、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種です。カテキンは大変酸化しやすいのですが、緑茶は製造工程上、ほとんど酸化しません。

同じ茶葉を使うウーロン茶や紅茶は発酵させているため、本来無色のカテキンがオレンジや赤に色づきます。酸化していない茶葉を使う緑茶は、カテキンの抗酸化作用をまるごといただけるわけです。今日は日本人にはなじみ深い緑茶の成分、カテキンの優れた抗酸化作用についてお伝えします。

カテキンの強力な抗酸化作用で実年齢より10歳も若く見られる5つの効果

効果1.カテキンの「美肌」効果！老化を防いで若々しいお肌に！

お肌の老化は「酸化」によって起こります。「酸化鉄」という言葉を覚えていますか？小学校で実験したと思います。鉄が錆びる実験を…。このまさにに「錆びる」状態が「酸化」です。お肌が錆びるなんて、考えただけでも恐ろしいですよね！その酸化を抑える働きがあるのが、カテキンなのです！肌にいいとよく聞くビタミンCの、なんと2倍も抗酸化作用があるのです。これはすぐにでも緑茶を飲みたくなりますね！

効果2. 脂肪吸収を抑えるカテキンの「ダイエット」効果！

カテキンと言うと、有名なのが「体脂肪が気になる方向けのトクホのお茶」ですよね。ダイエットにとせっせと飲まれている方もいらっしゃると思います。カテキンには脂肪燃焼効果がありますが、即効性があるわけではありません。摂り続けることによって脂肪燃焼効果がアップする、というものです。飲んだからやせる、のではなく、飲み続けることによってやせる、のです。継続は力なり！今日から食事中や食後は緑茶の生活を始めませんか？

効果3.カテキンの「殺菌」効果で口臭予防にも！

カテキンには「抗酸化作用」があるとお話しましたが、食事を食べるとその食べかすは歯に付着し、口の中の細菌によって分解されて酸になります。その酸が酸化して虫歯になるのです。カテキンには酸化を抑える効果があるので、食後に緑茶を飲むことは虫歯予防になっているのです。さらに緑茶は、口から入る風邪やインフルエンザのウイルスにも効果があります。また、殺菌されることにより口臭予防にもなるので、エチケットとしても、やはり食後に緑茶を飲む習慣をつけたいですね！

効果4.カテキンで「体内アンチエイジング」！

効果1.でも書きましたが、老化＝酸化です。カテキンの抗酸化作用は、この酸化を防いでくれます。その中でも強い酸化力を持つ「活性酸素」は生活習慣病の原因とも言われています。加齢とともに活性酸素を抑える力は弱くなっていくので、病気をしやすくなるというわけです。それがカテキンを摂ることにより、カテキンの抗酸化作用が活性酸素をやっつけてくれます。

また、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やしてくれたり、血圧を下げる効果があります。血管の状態がよくなるため、血の巡りもよくなり、代謝が上がり、ダイエット効果も…とうれしいことがつながっていくのです。さらに、がんの発生リスクや転移の低減など、怖い病気にもこのカテキンが活躍してくれるのです。頼もしい限りですね！

効果5.カテキンはビタミンと一緒に摂ると、さらにパワーアップ！

カテキン単体でも強い抗酸化作用がありますが、ビタミンと組みさ合わせることによってさらに強力になります。

いかがでしたか？
昔から日本人にとって身近なお茶は、あまり意識していないだけで、美容や健康に効果的だったのです。何より安価で手軽です。

1日どれぐらい摂ればいいのか、ですが、厚生労働省では定めていません。しかし様々な研究で、1日1g程度摂取すればカテキンの効果が十分に得られるとありました。1日1g…少なそうですが、お茶にして湯呑み14杯も飲む計算になります！

いくらお茶好きでも、ちょっと大変な量ですね。まずはカテキンを摂ることからはじめてみませんか？すぐに劇的な効果があらわれるわけではないのですが、継続は力なり。まずは、食後のコーヒーを緑茶に替えてみませんか？