過酸化脂質にご用心!アンチエイジングのための5つの心得

lipid

人は年齢を重ねるうちに、体のあちらこちらに不調を感じるようになります。以前に比べて疲れやすい、肌のくすみやシミ・シワなどが気になる、生活習慣病の兆候がある・・・。それらはすべて「体のサビ」に関係あるのをご存じですか?
今回は「体のサビ」の正体である過酸化脂質を防ぎ、若々しくアンチエイジングするための5つの心得をご紹介します。



過酸化脂質にご用心!アンチエイジングのための5つの心得

心得その1 「過酸化脂質=体のサビ」を防いで若々しく!

人間の体は、年齢を重ねるうちに活性酸素(かっせいさんそ)によってサビていきます。
人間は呼吸で酸素を取り込んでエネルギーを作っていますが、その過程で活性酸素が発生してしまいます。食用油も初めは透明感があり無臭ですが、揚げ物などに繰り返し使うと変色して臭いもきつくなりますよね。これは油が酸化して過酸化脂質が発生したためです。

これと同じ事が人の体内でも起こるのです。体内には細胞膜やコレステロールなどの脂質がたくさんありますが、活性酸素はこの脂質を酸化させて「体のサビ」である過酸化脂質を発生させます。過酸化脂質は体にとって有害で、がんや糖尿病・動脈硬化などの深刻な病気の原因にもなります。

また、過酸化脂質はコラーゲンを破壊して深いシワやタルミを生じさせたり、色素沈着・くすみ・シミなど様々な肌トラブルを引き起こします。また毛穴の皮脂が過酸化脂質になると、抜け毛や加齢臭などの原因になってしまいます。この「体のサビを防ぐ」というのが、アンチエイジングなのです。

心得その2  野菜と果物を食べてサビない体になろう!

活性酸素のもともとの役割は、体内に侵入した異物を攻撃して健康を守るというものです。でも、活性酸素が増えすぎて過酸化脂質がたくさん発生すると、細胞や血管なども傷つけてしまいます。そこで体内にもとから存在するSOD酵素が増えすぎた活性酸素を除去して、バランスを保とうとします。SOD酵素を生み出す力は40代を過ぎるとぐんと低下します。そこで活性酸素の攻撃から体を守ってアンチエイジングするためには、SOD酵素と似た働きをする、ビタミンA・C・E、β―カロテンなどの成分を補給しなくてはなりません。

 

●ビタミンA・β―カロテン
ビタミンAはレバーや乳製品・魚・緑黄色野菜に、β―カロテンはにんじん・ピーマン・春菊・ホウレンソウなどに豊富に含まれています。β―カロテンは体内に入るとビタミンAに変わります。

●ビタミンE
ビタミンEには過酸化脂質の発生を防ぐ効果があり、緑黄色野菜やゴマ・豆類・玄米胚芽などに多く含まれます。
●ビタミンC
ビタミンCには、活性酸素によって酸化したビタミンEを復活させる効果があります。緑黄色野菜や果物類・サツマイモなどに多く含まれています。

 

抗酸化作用のあるビタミンは野菜や果物に多く含まれています。日ごろから積極的に食事に取り入れて、体の中からのアンチエイジングを心がけましょう。

心得その3  W洗顔と抗酸化スキンケアで「肌のサビ」を防ごう!

皮膚の表面にある皮脂膜と角質層にある細胞間脂質は、どちらも肌の水分の蒸発を防いだり、外の刺激から肌内部を守る役割をしています。皮脂膜も細胞間脂質も脂質でできていて、時間がたつと酸化して過酸化脂質になってしまいます。

過酸化脂質は「肌のサビ」とも呼ばれ、細胞にダメージを与えて肌トラブルの原因になります。肌のくすみや吹き出物・シミ・シワ・たるみ・乾燥に悩んでいる方は、肌に過酸化脂質が溜まっているせいかもしれません。アンチエイジングのためには、W洗顔と抗酸化ケアで「肌のサビ」を取り除きましょう!

●W洗顔
メイクの油分が残っていると過酸化脂質が発生するため、クレンジングと洗
顔を丁寧に行い、皮脂やメイク汚れをきちんと落とす。

●抗酸化ケア 
肌内部の過酸化脂質に対しては、抗酸化成分配合の化粧品が効果的

●ビタミンC
美白効果・抗酸化効果・コラーゲン生成促進効果などがある万能成分。
紫外線を浴びても酸化せずに活性酸素から肌を守るので、朝のスキンケアに使うと効果的。

●植物性ビタミンOPC
ビタミンEの50倍、ビタミンCの6倍の抗酸化力があり、最強の抗酸化力を持つビタミン。

●カイネチン
植物に含まれる成長ホルモンの一種。真皮性の深いシワを改善。

 

抗酸化成分配合のスキンケアアイテムを使って毎日きちんとお手入れをすれば、肌のサビを予防・改善することができますよ!

心得その4  紫外線対策はアンチエイジングの第一歩!

紫外線を浴びると活性酸素が発生して過酸化脂質も増えます。過酸化脂質が増えると、肌を守るバリア機能が衰えるので、皮膚炎や乾燥・シミ・シワ・タルミなど様々な肌トラブルがあらわれます。

紫外線によって活性酸素が発生すると、目の中の脂質も過酸化脂質に変化します。老化が原因とされる老人性白内障は、眼のレンズの内側に過酸化脂質が溜まって発症します。このように、紫外線はいろいろな老化現象を引きおこします。アンチエイジングのために紫外線にはできるだけ気をつけましょう。

特に、紫外線が強くなる春先から初秋にかけては、念入りに紫外線対策をする必要があります。肌への紫外線は日焼け止めやBBクリーム、ファンデーションなどのUVケアアイテムを使って防ぎましょう。また帽子や日傘・サングラス・手袋なども、ライフスタイルに合わせて上手に取り入れてみてください。アンチエイジングケアをしていても、紫外線対策がおろそかでは、なかなか効果を得られません。しっかり紫外線対策をして、若々しさを手に入れましょう!

心得その5  生活習慣を見直してサビない生活をしよう!

紫外線の他にも、タバコ・酒・食品添加物・インスタント食品・油分の多い食事・ストレスなど、活性酸素が発生する原因はたくさんあります。活性酸素が増えると「体のサビ」である過酸化脂質も増えてしまいます。特にタバコは一本吸うと100兆もの活性酸素が発生すると言われています。

またストレスにも要注意です。ストレスを感じるとコルチゾールというホルモンが分泌されますが、コルチゾールは生成時に活性酸素を発生させ、免疫機能の働きの一部を停止させてしまいます。

アンチエイジングのためには、活性酸素が発生するような行動をできるだけ避けましょう。
●ストレスをためすぎない
●タバコや飲酒は控えめに
●食生活を見直す

さて、今回お伝えした「過酸化脂質にご用心!アンチエイジングのための5つの心得」はいかがでしたか?
この5つの心得を実践すると、活性酸素による過酸化脂質が増えるのを防ぐことができます。過酸化脂質の発生を抑えて体や皮膚がサビるのを防ぎ、全身を若々しくアンチエイジングしましょう。

 

まとめ

過酸化脂質にご用心!アンチエイジングのための5つの心得

心得その1 「体のサビ」を防いで若々しく!
心得その2 野菜と果物を食べてサビない体になろう!
心得その3 W洗顔と抗酸化スキンケアで「肌のサビ」を防ごう!
心得その4 紫外線対策はアンチエイジングの第一歩!
習慣その5 生活習慣を見直してサビない生活をしよう!

Copied title and URL