うつの診断は、心の病気の専門家でも難しいとされています。いち早く心と体の異変に気が付いて、医師の診断を受けるためには、自分で判断することがとても大切です。

「なんだか最近、体の不調が続いている」「家族からうつなんじゃないの？と言われてしまった」
と気分が重たくなっているあなたは
「もしかして、自分はうつなのかもしれない」と心のどこかで思っているのではないですか？

いずれにしも、曖昧な状態で過ごしていては、心が晴れることはありません。もし、うつと診断を受けても、1人1人に適した有効な治療法があるので、心配しすぎる必要はないのです。

そこで今回は「うつの症状を自己診断できるチェックリスト」について、お伝えします。

体の不調は？気分が重く感じる？うつの症状を自己診断できるチェックリスト

✅気持ちが沈んだり、落ち込むことが増えた？

うつの症状で比較的自覚しやすく、周囲の人も気づきやすいのが、気持ちの沈みや落ち込みです。以前は嫌なことがあっても、「たまにはそんなこともあるか！」「仕方ない。別の方法を考えよう」などと気持ちの切り替えができた人も、うつ状態になってしまうと、なかなか立ち直りにくくなってしまいます。

天気が悪い、思い通りに出来なかった、少しキツく言われたという些細なことがきっかけで、立ち上がれないほどに沈んでしまうことも少なくありません。

✅食欲がない、味に無頓着になった？

うつの症状の１つに、食に対する興味が薄れてしまうことが挙げられます。食べる気力が湧かない、美味しくてもまずくても関係ない、毎日同じ食事メニューでも気にならない、味へのこだわりがなくなったという人もいるようです。

食事は生きていく上で欠かせないことですし、楽しみの1つでもあるのに、全く興味が無くなるなんて、何だか寂しいですね。

✅だるくて起きたくない？

うつの症状で目立つのが、体のだるさと無気力さです。うつがひどくなると、1日中何もしたくない、起き上がりたくないほどの倦怠感に襲われる人がいるようです。

しかしながら、最初から1日中だるいのかというとそうではなく、最初は朝起きるのが辛くなったり、通学や出勤前にだるくて行く気が失せたりという行動がみられることから始まります。

✅以前よりも仕事の効率が落ちた、やる気が出ない？

「昔よりも仕事の作業スピードが落ちている気がする」「何度やっても間違える」と自分の仕事の作業効率に悩んだり、違和感を覚えることがあれば、それはうつの症状の１つかもしれません。作業効率が落ちる理由としては、うつの症状としてよく見られる集中力の欠如や無気力などがあります。

✅自分の感情がコントロール出来ない時がある？

ちょっとしたことで怒りが爆発してしまったり、一度気持ちが沈んでしまうと立ち直れなくなる場合は、情緒が不安定な状態になっている証拠です。

あとで冷静になれば「どうしてあんな些細なことで、私は怒っていたのだろう？」「落ち込み方が異常だったな」と思うことができるのですが、うつ状態になりつつある時には、そのような判断が出来ないのです。自分の感情がコントロールできないのが、うつの症状の１つだと覚えておきましょう。

✅テレビの内容が頭の中に全く入って来ない？

うつを診断する目安として、日常生活の中の何気ない行動が当てはまる場合があります。その1つが、テレビです。精神状態が普通の時には、お笑い・音楽・ドラマ・情報番組などを楽しく、そして興味深く見ることができますが、うつ状態の時にはテレビの内容が全く頭の中に入って来ないという状況になります。

まるでテレビがＢＧＭのように、頭の中に流れているだけなのです。うつになると、集中力が極端に欠如してしまったり、常にボーっとしてしまうため、このような現象が起きるようになるのです。

✅眠ることができない？

うつになると、眠ることができないという人がとても多いです。考え事をして眠れなくなる・嫌な夢を見る癖がついている・なぜだか目がギラギラして眠れないなど、理由はどうあれ眠ることができないのはツライですよね。

睡眠不足が体の倦怠感・頭痛・無気力などを引き起こしてしまうこともありますので、寝不足の状態を甘く見てはいけません。眠ることができない日々が続くと、心と体の健康に支障を与えますので、眠ることができないのは要注意です。

今回は、うつの症状を自己診断できるチェックリストをご紹介しましたが、いかがでしょうか。うつは心の病気ですが、体調にも少なからず影響を与えてしまうのは間違いありません。自分でちょっとした異変や違和感を覚えても、初めは誰もが「自分はうつではない」と思い込むはずです。

しかしながら、専門の医師にうつ病の診断をしてもらい、自分と向き合うことはとても大切なことです。そのきっかけとなるように、まずはうつの症状を自己診断できるチェックリストを活用しましょう。心の病を甘く見てはいけません！ぜひ、良い機会ですからお試しください。