「マクロビオティック」・・・いわゆる「マクロビ」と略称されている言葉です。90年代にアメリカを中心とする欧米で発信され始めた自然食で、細い体型を維持しつつ、体力が求められるスーパーモデルやバレリーナなどが実践したことで注目されました。
また、マドンナやトム・クルーズなど著名なセレブ達が「マクロビ」を実践することでさらに一般に浸透していきました。 マクロビオティックスは古くから日本にある伝統食が基本の食事法で、確立して世界に広めたのは日本人です。
ダイエットやアンチエイジングに関心がある女性を中心に日本でも実践されつつあるものの、今ひとつ日本に浸透されていないように感じるのは、セレブや外国モデルが実践したから敷居が高くなっているのかもしれませんね。 とはいえ、マクロビはもともと日本人が古くから受け継いできた和食が基本。今回はセレブがお手本にしている逆輸入ともいえるの「マクロビオティック」を続けることが、なぜ美しい体型を維持することにつながるのか、その食事法をお伝えしていきます。
セレブがお手本!マクロビで美しい体型を維持するための6つの食事法
食事法1・ その土地でとれた旬の食材を使った食物を食べる
人は食物で体を作っています。言い換えれば食べることによって生き繋がれています。マクロビの考え方の一つとして、人は環境の一部であるとする「身土不二」という考え方があります。そして、自分の住んでいる場所と同じ環境のものを食べる「地産地消」。これこそがより自然な生き方といえるのです。例えば、自分が暖かい場所に住んでいれば暖かい地域でとれた旬の食べ物が、同じ環境の食べ物であるといえます。
つまり、環境と体をバランスよく保つための方法として、自分が生まれ育った土地で収穫されたその時旬のものを食べるということです。人と環境とのバランスが整うことで、体のバランスも整ってくるのです。 また、身近な産地で取れた農作物を食べるということは、消費の点から考えても環境に負荷を与えず輸送のエネルギーを減らすことにもつながります。
食事法2・その食材の良さを失わないように調理する
「一物全体」これもマクロビの基本の考え方です。命あるものは全て丸ごと一つで調和が保たれています。なので、穀物や野菜はそのまま丸ごといただきましょう。例えば米なら精米せずに玄米でいただきます。野菜なら皮や根も調理して食べます。
玄米は土に蒔けば芽を出し、イモ類は土に戻すと種イモとしてまた実をたくさんつけることができます。それだけ生命力にあふれている食べ物を丸ごと食することで、その力をわけてもらうのです。野菜の皮をむいて食べるなんてもったいない。皮ごと調理することで香りが生き、味が生きてきます。普段私たちが捨てている部分にこそ、たっぷりと栄養素が含まれているのです。捨てる部分が減るということは、こちらもエコを意識できる食事スタイルでもありますね。
食事法3・ 穀物と野菜を中心とした昔ながらの伝統食を食べる
現代人は忙しく、レトルト、インスタントに頼りがちです。さらに調理法も油や水を多く使い、調味料で味を濃くし、ごまかしている家庭も多くあります。いわゆる「時短」というものですが、いくら野菜が含まれているレトルト食品でもそれでは体はバランスを崩してしまいますし、バランスを崩した体は決して美しいとは言えません。
温帯性気候の日本は昔から穀物の収穫量が豊富だったため、穀物中心の食生活でした。お肉などの動物性タンパク質は分解、吸収がされにくく、食べすぎると体に負担がかかることからマクロビではなるべく避けたいものとされています。これらの肉の代わりに大豆などの豆類が代用品として活躍しています。 野菜等がメインの食事になりますので、続けていけば自然と体型が整い、維持できるのも納得です。
食事法4・天然酵造の調味料を使用して料理する
天然づくりの味噌やお醤油を食べたことがありますか?天然で長時間熟成されたみそやお醤油はそれ自体が酵素であり、ミネラルです。化学調味料や合成着色料の使用したものは確かに料理の味が整えられており、見た目もよく、価格もお手頃ですが、摂りすぎることで肝臓や胃腸に負担を与えてしまいます。
科学的に作られているものは自然界にないものなので、人の身体には味として、食べ物としては認識されません。自然の味でしか私たちの体はもちろん、味覚も育てられません。そのため、自分たちが口にしている物が体にどう影響するのかを知らずに食事をしているとバランスを崩してしまいます。また、添加物や保存料など、味の濃い食事になれてくると、それぞれ天然の素材の味が活かされたおいしい料理をおいしいと思えなくなってしまってきます。
食事法5・50回以上噛んで食べる
マクロビでは咀嚼が重視されています。少なくとも50回以上噛むことにしているのは、基本となる「玄米」が噛むことで栄養素の吸収率が高くなるからです。そして、よく噛むことで食べすぎを防ぎ、美しい体型が維持できるのです。
日本では古くから米に麦やひえ、アワなどの雑穀を混ぜて主食にしていました。これらの穀物はでんぷんを豊富に含んでいます。噛めば噛むほど甘味が出るのがでんぷんの魅力であり、体のエネルギーとして働くため、しっかり咀嚼することで食べ物のパワーをより効果的に取り込んでいるといえます。 また、あごの筋肉をよく使うため、小顔効果も期待できます。
食事法6・命を「いただきます」
食べるということは命をつなぐことです。生き物は命あるものを食べて生き続けています。命あるものはまた命に変わっていきますが、人工的に作られたものに命は宿りません。「いただきます」は生かされている自然への感謝と敬意。そして、命をつなぐための犠牲となる食物への感謝です。命に「ありがとう」の気持ちは、マクロビだからこそではなく、いつも持っていたいものです。
今回お届けしたセレブがお手本!マクロビで美しい体型を維持するための6つの食事法はいかがでしたか? 近年、日本でも従来の日本独自の伝統食から欧米型の食生活に変わってしまった影響で肥満や生活習慣病が激増しています。日本は米国の後を追うように肥満大国になろうとしています。その原因は食事が欧米化したことにあるのは、言うまでもありません。
だから、健康と美容、アンチエイジングに関心がある女性を中心として、逆輸入ともいえる「マクロビ」に関心が高まってきています。時代を30年ほど遡るだけで昔ながらの日本食に戻ることができるのですが、欧米食に慣れた今、便利な環境に慣れ切ってしまうとなかなか難しいですね。
美しい体型を維持するための食事法、それはまさに私たちを健康に導く食事法でもあります。手間ひまはかかりますが、自然に習った自然と調和する食事を心がけるだけで、体型が変わり、心が変わり、生活が変わってきます。以前の人間はそうだったはずなのです。「食は医に通じる」「食は薬である」。マクロビオティックの食事法はまさにこれです。現代人の多くが抱える病気の元は誤った食にあるのかもしれません。
まとめ
セレブがお手本!マクロビで美しい体型を維持するための6つの食事法
食事法1・その土地でとれた旬の食材を使った食物を食べる
食事法2・その食材の良さを失わないように調理する
食事法3・穀物と野菜を中心とした昔ながらの伝統食を食べる
食事法4・天然酵造の調味料を使用して料理する
食事法5・50回以上噛んで食べる
食事法6・命を「いただきます」