アンチエイジング適齢期とも言われる更年期。そもそも更年期とは、個人差もありますが、女性の閉経をはさんだ前後数年の事を言います。卵巣の衰えと共に、役目を終えることで女性ホルモンが分泌されなくなり、ホルモンバランスが崩れてしまうので、閉経期とも呼ばれます。

そのせいで様々な不調を引き起こすのです。最近では２０代から３０代でも、更年期と似た様な症状を起こす「プチ更年期・プレ更年期」の女性も多いそう。こうした不安を解消する一つにホルモンバランス検査があります。ホルモンバランスを知る事にどんなメリットがあるのかその理由を探ってみました。

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ホルモンバランス検査で更年期の不安が解消できる５つの理由

理由その１ 自分のホルモンバランスを知っておこう

特に具合が悪いわけでもないのに、ほてりやのぼせ、動悸(どうき)やイライラなど、日常生活にまで支障が出てしまうものを「更年期障害」と言います。原因は女性ホルモンの低下です。ストレスからも女性ホルモンは低下します。

自分のホルモンバランスの状態を知る方法としては、血液検査や唾液検査・尿検査などがあります。内科でも受けられますが、「余病から来ているのか、更年期から来ているものなのか？」と医師に聞きましょう。

生理不順や不正出血などを伴うものでしたら婦人科、最近では「更年期外来」がある病院も増えているので、電話やインターネットで調べて、そこで診断を受けた方が良いですね。何故ならば、きちんと相談・対処してくれる主治医を持つ事が大切だからです。

理由その２ ホルモンバランスの乱れは老化を早める！？

女性ホルモンが激減すると、皮膚が乾燥したり、シミ・しわが増えたりと皮膚の老化が進んでしまいます。アンチエイジングでは肌の潤いを保つ必須として、コラーゲンやヒアルロン酸が注目を浴びていますが、女性ホルモンはこれらを増加させる働きがあるのです。それに加え、骨を丈夫にする働きもあるので、女性ホルモンの減少は骨密度の低下や、美容と健康を著しく損なってしまう結果になる＝老化を早めてしまうことになるのです。

理由その３ 女性ホルモンバランスの乱れで女を忘れる！？

それ以外に、案外知られていないのが、膣壁に菌が増殖しやすくなることによる老人性膣炎や不正出血・おりもの臭の増強です。また膣壁に潤いが無くなることによる性交痛が出てきてしまうのです。

性交渉が嫌＝ストレスを感じる＝女性ホルモンの低下＝性交痛＝だから性交渉が…と、このように悪循環に陥ってしまう原因が、実はホルモンバランスが乱れている証拠なのです。

それに加え、粘膜低下は膀胱炎にもなりやすくなる他、尿漏れの原因にも。女性として最もデリケートな年代であるアンチエイジング(や、プレ更年期)世代には、意識していない体の変化や行動に、ホルモンバランスが切実な問題になっていることを自分で認識するために、ホルモンバランス検査を受ける事が不安解消の一因になるはずです。

理由その４ ホルモンバランスの崩壊で認知症！？

認知症で代表的なのが「アルツハイマー病」です。原因は「アミロイドP成分」が血液中に増加して、脳内の血管に付着、脳細胞を壊死させてしまい、現代医学でも直接の治療薬が無い…という恐ろしいものです。

ホルモンバランスが崩れるとともに血流が低下し、このアミロイド成分が増えていってしまうのが一因とされています。ですがアルツハイマー病の女性に、女性ホルモン剤を投与することによって、アルツハイマー病の改善に効果を発揮することも報告されているのです。

理由その５ ホルモンバランスで守られる！美容と健康

女性ホルモンが身体に与える影響をお伝えしてきました。が、文字を読んで理解出来ても、体感しないと分からない事ありますよね？では、生理前になると、ニキビや吹き出物が多くなり、理由もなくイライラしていませんか？

でも、生理が始まるとなぜかそのイライラも肌トラブルもスッキリ…みたいな(笑)。これらもすべてホルモンバランスの成せる技なのです。それを把握するためにも、一度はホルモンバランス検査を受ける事によって、自分の身体の変化をより意識的に、明確に知る事が出来るのです。

さて、今回ご紹介したホルモンバランス検査で更年期の不安が解消できる５つの理由はいかがでしたか？ 自分の身体なのに、知らず知らずのうちに体内のホルモンバランスの変調などが「もどかしさ」になって、ストレスになっていると言っても過言ではないのです。何故なら、外的要因(それが勤めている会社であったり、婚姻相手であったり…)が理由になり、ストレスを感じ、女性ホルモンの分泌を低下させている…＝ホルモンバランスが崩れてしまうのです。本格的に更年期を迎える前、アンチエイジングのためにも一度、ホルモンバランス検査を受けて、目に見えない自分の体内を把握してみませんか？