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紫外線吸収剤のお肌への影響は!?正しいUVケアの5つの基礎知識


今や夏だけではなく、通年気になる紫外線。アンチエイジングに気をつかう世代であればなおさらのこと、紫外線対策は欠かせないものとなっています。日傘や帽子、長袖の服などで物理的にカットするのはもちろんのこと、日焼け止めもマストアイテムです。

しかしこの日焼け止め、ただなんとなく選んではいませんか? 日焼け止めにもさまざまな成分があります。最近は、ノンケミカルと呼ばれる日焼け止めが人気です。これは、紫外線吸収剤を含まない日焼け止めのことなのですが、紫外線吸収剤って一体どんな役割をもって、お肌にどんな影響を与えるの? 今回は正しいUVケアの基礎知識をご紹介します。



紫外線吸収剤のお肌への影響は!?正しいUVケアの5つの基礎知識

基礎知識その1:紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違い

紫外線吸収剤は読んで字のごとく、紫外線をその成分の中に取り込む性質を持っています。肌に吸収されるのではなく、あくまで「紫外線吸収剤」に吸収されますので、その点は誤解しないでくださいね。具体的にはその吸収した紫外線を、熱や赤外線に変換するなどして放出しています。そのおかげで、肌は日焼けしなくてすむのです。紫外線吸収剤は無色透明なので、肌にのせたときに白くならないので、非常に扱いやすい日焼け止めの成分です。

紫外線散乱剤はこちらもその名前のとおり、紫外線を物理的に散乱させることによってお肌を守ってくれる成分です。紫外線吸収剤のように、いわゆる化学変化を起こして紫外線を変換するわけではありませんので、一般的には紫外線吸収剤よりも肌には優しいとされています。しかし、紫外線吸収剤と違って白色の粒子が主成分のため、どうしても白浮きしたり、また塗ったときのなめらかさも紫外線吸収剤よりは劣ると言わざるをえません。

基礎知識その2:紫外線吸収剤って大丈夫?

巷では、紫外線吸収剤不使用、いわゆるノンケミカルと呼ばれる日焼け止めが肌に優しいということで人気です。しかし、紫外線吸収剤は決して悪者ではありません。確かに紫外線を吸収、放出するという「化学変化」を肌の上で起こしますから、まれにそれが刺激となり肌荒れを起こす原因になるかもしれません。

最近はこの紫外線吸収剤をカプセルに封入し、直接肌に触れないように処方された日焼け止めも多く出回っています。肌にさえ直接触れないのであれば、無色透明で塗り心地もなめらかな紫外線吸収剤配合の日焼け止めは非常に使いやすいものと言えると思います。

逆に、肌に優しいとされている紫外線散乱剤については、粒子の質によっては肌を傷つける恐れもあるのです。これももちろん、塗り方などに気をつければいいのですが、要するに紫外線吸収剤にも紫外線散乱剤にも、それぞれ一長一短があるということです。

基礎知識その3:使う前にパッチテストを

現在は化粧品業界もどんどん進化し続けています。信頼できるメーカーの製品をいろいろ試してみるとよいでしょう。何より大切なのは、あなたの肌に合うかどうかです。紫外線散乱剤が合わなくて、紫外線吸収剤オンリーの日焼け止めしか使えない方というのも実際存在します。「とにかくノンケミカルでなければ!」という思い込みは捨てて、まずは腕などでパッチテストをしてから使用開始してください。

基礎知識その4:シチュエーション別に使い分けを!

一般的に、紫外線吸収剤を配合している日焼け止めの方がSPF値は高いです。しかし日常生活において、毎日SPF50の強力な日焼け止めを使い続ければ、いくらあなたの肌に合っている日焼け止めだとしても、紫外線吸収剤にかぶれるなどの症状が出ないとも限りません

日常生活では、SPF15〜20程度の日焼け止めを使用し、レジャーなどで炎天下に長時間いるような時だけSPF50の日焼け止めを使うなど、シチュエーションに応じて使い分けるのがよいでしょう。いざというときの紫外線吸収剤は、むしろ非常に頼りになる存在です。なんといっても、紫外線はアンチエイジングの大敵ですからね。

基礎知識その5紫外線吸収剤はこまめに塗り直しを!

紫外線吸収剤は紫外線を吸収し放出するという過程において、その成分を変化させていきます。ある程度変化してしまうと、それ以上は紫外線を吸収することができなくなってしまいます。日焼け止めはこまめに塗り直しましょう、とよく言われていますが、こういった理由がありますので、1〜2時間に1回は塗り直す習慣をつけてくださいね。

ちなみに、紫外線散乱剤入りの日焼け止めは変質こそしませんが、物理的に粒子で紫外線をブロックしていますから、その粒子がはがれ落ちてしまったら無効になってしまいます。ですからこちらも、塗り直しは必須ですよ。

 

今回ご紹介しました紫外線吸収剤のお肌への影響は!?正しいUVケアの5つの基礎知識はいかがでしたか?紫外線はアンチエイジングの大敵です。紫外線吸収剤をやみくもに避けるのではなく、上手に付き合いながら正しくUVケアをしたいものですね。

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