ピパーツとは、沖縄の八重山諸島でよく料理に使われている香辛料のことです。唐辛子よりもマイルドな辛味があり、胡椒を使うのと同じような感覚であらゆる料理に活用できます。
体を温める作用があるので、冷え性の改善や代謝アップによるアンチエイジング効果が期待でき、特に女性には嬉しい食材ですね。
今回は、ピパーツと沖縄の食材で作るおいしいアンチエイジングレシピについてお伝えします。
ピパーツと沖縄の食材で作る7つのアンチエイジングレシピ
ピパーツは沖縄の香辛料!代謝アップでアンチエイジングにも効果
ピパーツは沖縄で島こしょうとも呼ばれ、古くから親しまれてきた香辛料です。ピパーツの原料は、ヒハツモドキというコショウ科ツル性木質植物です。唐辛子よりもマイルドな辛味や、ほのかに甘い香りが食欲をそそります。
ピパーツには体を温める作用があり、血行促進、冷え性・肩こりの改善、発汗作用、代謝アップなどの効果が期待できます。加齢とともに冷えや代謝の低下が気になっている女性には、特に嬉しいアンチエイジング食材といえますね。
沖縄の定番料理であるソーキそばやゴーヤチャンプルにかけたり、カレーやチャーハン、味噌汁など、あらゆる料理にふりかけるだけでいつもと違った風味を楽しむことができます。
このように、味はもちろんのこと、冷え性に効果があり使い方が簡単なのも、ピパーツの人気の理由といえそうですね。
ピパーツはどこで買える?価格・購入方法は?
ピパーツは、沖縄では空港やお土産を販売しているお店などで購入することができます。現地以外では、ネット通販や、沖縄の物産展、調味料を豊富に取り揃えているスーパーなどで売られている場合もあります。ただし、ピパーツは流通量が少ない上に人気食材であるため、売り切れてしまうこともあります。通販ならこまめにサイトをチェックするなど、工夫をして手に入れてくださいね。
価格は、1瓶につき数百円~千円台で購入することができます。一度買えばしばらくはもつので、いろいろな料理に挑戦してみましょう。
次は、ピパーツと沖縄の食材で作るアンチエイジングにも効果的なレシピをいくつかご紹介します。
レシピ1.【ゴーヤチャンプル】
ゴーヤに豊富なビタミンCや豚肉に含まれるビタミンB群は、美肌づくりや代謝アップに効果的です。また、豆腐の大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするため、まさにアンチエイジングに最適の組み合わせといえます。もちろんピパーツとの相性も抜群です。
〈ゴーヤチャンプルのレシピ〉
(二人分)
①木綿豆腐1/2丁は水切りし、食べやすい大きさにカットする
②ゴーヤ1/2本は種を取り除き、薄くスライスする
③フライパンに油を入れて熱し、豚薄切り肉120g、ゴーヤを入れて炒める
④火が通ったら豆腐を加え、塩、酒、醤油、ピパーツを加えて味を整える
⑤卵1個を溶きほぐし、④に加えて全体を混ぜるように炒めたらできあがり
レシピ2.黒米を使った【ヘルシータコライス】
ひき肉を使ったタコライスにもピパーツの爽やかな辛味をプラス。沖縄でも栽培されている黒米を使い、ヘルシーなタコライスに仕上げました。黒米の濃い紫色はアントシアニンの色素で、抗酸化作用があるためアンチエイジング食材として知られています。
〈ヘルシータコライスのレシピ〉
(二人分)
①白米に黒米を混ぜて黒米ごはんを炊く
②レタス2枚は洗って細切り、プチトマト8個はヘタを取って半分にカットする
③フライパンを火にかけ、牛ひき肉200g、しょうゆ大さじ1、砂糖大さじ1/2、にんにくのすりおろし1かけ、しょうがのすりおろし1かけ、ピパーツ少々を入れて炒める
③器に黒米ごはん、炒めたひき肉、レタス、プチトマトを彩りよく盛り付け、粉チーズをふりかけてできあがり
レシピ3.【ホットパイナップルのピパーツがけ】
カリウムやビタミンCを含むパイナップルは沖縄を代表する果物です。生食で食べ過ぎると体を冷やすことがありますが、ここでは炒めてホットパイナップルにし、さらにピパーツをかけて温めメニューに変身!冷え性の方にもおすすめのデザートです。
〈ホットパイナップルのピパーツがけのレシピ〉
(二人分)
①パイナップルを4枚スライスし、フライパンに入れて両面を軽く焼く
②ピパーツをふりかけてできあがり
レシピ4.【冬瓜(とうがん)と豚肉の炊き合わせ】
沖縄で島野菜として食べられている冬瓜と豚肉をシンプルに炊き合わせたレシピです。冬瓜はビタミンCが含まれているうえに低カロリーなので、美肌づくりやダイエットに向いています。仕上げにピパーツをふりかけていただきます。
〈冬瓜と豚肉の炊合せのレシピ〉
(二人分)
①冬瓜1/4個は皮とわたを取り除き、一口大にカットする
②豚薄切り肉100gは食べやすい大きさにカットする
③鍋に水、醤油・みりん・酒各大さじ2を入れて火にかけ、煮立ったら冬瓜と豚肉を加え、弱火にして冬瓜が柔らかくなるまで煮る
④仕上げにピパーツをふりかけてできあがり
レシピ5.泡盛とピパーツが隠し味!【肉味噌】
ご飯によく合う常備菜の肉味噌。隠し味に沖縄の泡盛とピパーツを加えて、辛味と風味をアップしています。発酵食品の味噌は腸内環境を整えるのにも役立ちます。
〈肉味噌のレシピ〉
(作りやすい分量)
①フライパンに豚ひき肉100gを入れて火が通るまで炒める
②①を小鍋に移し、味噌80g、泡盛1/2カップ、砂糖大さじ2、みりん60g、ピパーツ少々を加え、弱火で混ぜながら煮る
③とろりとしてきたら火を止め、熱いうちに煮沸消毒した清潔な瓶に詰める
④冷めたら冷蔵庫で保管する
いかがでしたか?
使い慣れない調味料は一見持て余してしまいそうですが、料理を選ばず簡単に使えるピパーツなら、キッチンに常備しておくととても役立ちます。いろいろな料理にピパーツを合わせて、あなたのアンチエイジングライフに役立ててくださいね!