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シミなんて怖くない!ハイドロキノン6つの活用ポイントと美白のメカニズム


『このシミを何とかしたいな』と考えている時、ハイドロキノンという名前の美白成分に興味を惹かれる人もいるはずです。

さまざまな肌トラブルの中でも歳を重ねるごとに隠せなくなってくるのがシミ。特に30代を過ぎる頃になるとその悩みは一層深刻なものになってきますよね。

シミの悩みに特化した化粧品が数多く紹介されているものの、どれを選べば本当に効果が実感できるのかわからないという声も聞かれる中、ここ数年で市販の美白化粧品に多く配合され始めたのがハイドロキノンではないでしょうか。

そこで今回は、医療レーザーによるシミの外科的処置にも匹敵するというハイドロキノンの可能性にスポットを当て、その効果的な使い方についてもお伝えします。



シミなんて怖くない!ハイドロキノンの活用ポイントと美白のメカニズム

そもそも何でシミが目立ってくるの?

加齢に伴ってシミが濃くなっていくように感じるのには理由があります。ハイドロキノンがどんな成分なのか知る前に、加齢によるシミができる仕組みをおさらいしてみましょう。

加齢によるシミが目立ってくる理由

・加齢によって肌細胞が老化することにより、シミの元であるメラニン色素の代謝が悪くなる

・日常的な紫外線の影響や皮膚の炎症などが重なると、肌本来の防御作用が働いて表皮の一番下の層にあるメラノサイトが活性化される

・特にメラノサイトが活性化されている部分ではシミの元となるメラニン色素の層ができ、やがて表面的なシミとなって現れる

例えば、同じように日焼けしていても顔の高い位置にある頬骨の周囲でシミが気になるのはこのためで、長い時間をかけ紫外線の影響が蓄積した証拠でもあるのです。

ハイドロキノンとは?

美白の先進国である欧米では古くからシミに対する治療薬として用いられてきたのがハイドロキノンです。2001年に日本の薬事法が改正されたことをきっかけに、それまで皮膚科や美容クリニックでの処方に限られていた美白治療薬から、誰でも気軽に購入できる化粧品への配合が許されるようになりました。

今ではローションやクリームなどさまざまな形のハイドロキノン製品が女性のシミを解消する救世主として注目を集めています。

ハイドロキノンが持つ驚きの効果

美白成分としてはビタミンCやアルブチンといった成分もよく聞く名前ですが、ハイドロキノンが持つ美白のパワーはその約100倍近くも上回り、そのため「肌の漂白剤」とも例えられます。

そんなハイドロキノンも、実は天然由来でブルーベリーやイチゴ・コーヒーなどにも含まれている成分です。

それではハイドロキノンが持つ具体的な効果を3つご紹介しましょう。

・ハイドロキノンはメラノサイトを減少させる

シミの元となるメラニンは肌のメラノサイトで作られます。メラノサイトは肌表面の約8%を占める細胞の層ですが、紫外線や加齢による影響を受けやすくその刺激によってはシミをどんどん作り続けるという特徴を持っています。

ハイドロキノンを使用する効果では、メラノサイトそのものの働きを抑制することができ、メラニンが作られるスピードを遅くすることも可能なため、結果的にシミが現れにくい肌へと導いてくれます。

・ハイドロキノンは肌を酸化させる酵素の働きを抑える

本来のメラニンは無色透明で、さらに元をたどるとチロシンという名のアミノ酸であることがわかっています。

一般的なシミの色は茶色から黒っぽい色をしていますが、メラニンを酸化させ黒っぽく変色させる原因はメラノサイトの中に存在するチロシナーゼという酵素です。

ハイドロキノンはチロシナーゼが働く前に無色のチロシンと結びつき、肌を酸化させる酵素の力を抑える効果があります。

・美白を叶える還元作用

紫外線は例え曇りの日でも室内でも肌に何らかの影響を及ぼします。すでに蓄積されたメラニンは時を経て肌の表面に押し上げられてシミとなりますが、ハイドロキノンは酸化してしまったメラニンを元通りにする還元作用という効果に優れています。

これが肌の漂白剤と言われる理由の一つで、ハイドロキノンを配合した化粧品を適切に使うことによってすでにあるシミまで薄くしていく効果も望めます。

以上のように、ハイドロキノンはシミの元に作用する力と、できてしまったシミを薄くする力を合わせ持った美白成分なのです。

ハイドロキノンで改善するシミ、できないシミがある

シミに対しては万能と思えるハイドキノンですが、実は改善が見込めるシミの種類とそうでないものがあります。

ハイドキノンが効果を発揮するのは肌の基底層から表皮までの比較的浅い部分にできたシミです。

《ハイドロキノンが効果的なシミの例》

・炎症性色素沈着
・雀卵斑(そばかす)
・老人性色素斑
・肝斑

一方でハイドロキノンによる改善が見込めない深い部分のシミもあります。

《ハイドロキノンでは効果が期待できないシミの例》

・太田母斑
・脂漏性角化症

自分のシミの種類が判断できない場合は、初めに専門家のアドバスを受けることも大切でしょう。間違った自己判断はシミの解消を遅れさせることもあるので注意が必要です。

ポイント5:ハイドロキノンの賢い使い方

美白効果に優れた成分であるからこそ、その使い方には注意も必要です。市販のハイドロキノンを使用する時には次のような点に注意しましょう。

初めて使う場合はパッチテストがおすすめ

使う人によっては深刻なアレルギーを引き起こす場合もあります。ハイドロキノンを初めて使う際には念のためパッチテストを行って自分の肌への相性を確かめるようにしましょう。

ナイトケアのみに使う

ハイドロキノンを使うと紫外線に対して肌が過剰に反応し、かえってシミを濃くしてしまう心配があります。そのため夜のお手入れに使用することを基本として、日中に使う場合は念入りな紫外線対策を同時に行うなど工夫をしましょう。

ピンポイントで使う

効果が高いハイドロキノンはシミを改善する成分です。顔全体に使うことや目の周りなど皮膚の薄い部分への使用は控えて下さい。またハイドロキノンは肌への浸透が非常に良い成分のため、洗顔後すぐの肌に直接つけることは避けた方が無難です。

化粧水や乳液などあらかじめ肌を保護した上から使用するのが基本にしましょう。

正しい保管方法で成分の酸化を防ぐ

ハイドロキノンの成分は酸化しやすいものです。開封後はできるだけ遮光性のある涼しい場所で保管し、使用期限が定められたものはきちんと守ることが大切です。

厚生労働省が認めた化粧品への含有量は2%以下です。元は医師の処方無くしては使えなかった薬品ですから、ハイドロキノンに表示された濃度にも注意して使うようにしましょう!

知っておくべきハイドロキノンの副作用

ハイドロキノンの使い方を誤れば、シミ以外の重い肌トラブルとなる次のような副作用も心配です。

《ハイドキノンで心配な副作用の例》

・肌の炎症、かゆみ
・色素沈着
・白斑(はくはん)

特に白斑はハイドロキノンを使った部分の肌が白く抜けたような状態で、一度白斑が起こった部位を元に戻すためには時間と手間を要します。ハイドロキノンの過度な使用や長期にわたった使用で副作用が起こった時には、できるだけ早い専門的なケアを受けることをおすすめします。


さて今回は、美白成分ハイドロキノンに注目しその効果を活用するポイントや実際の使い方についてお伝えしました。

紫外線によるシミへの影響は年々増加していますが、毎日行うケアの中にあなたのシミを効果的に解消してくれる成分を取り入れていくことには意味があります。

ハイドロキノンは医療の専門家も認める確かな成分であるのはもちろん、正しい使い方で上手に付き合っていくことが必要な美白のお薬です。

どんなに魅力的な成分や効果であっても自分の肌に合わないものを無理して使うことほど肌のために悪いことはありません。ハイドロキノンの特徴や使い方など大切なポイントを、あなたの美白対策の参考にしてみて下さいね。

まとめ

ハイドロキノンを正しく使ってシミを解消するために

・初めて使う時はパッチテストを行う
・紫外線の影響を受けにくいナイトケアで基礎化粧品を使った後の肌へ部分的に使う
・保管方法と使用期限に注意する
・副作用が気になるときには早めに医師の指導を受ける


 

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