「しわ」はその人の年輪や生きてきた証などとも言われますが、実際はダイレクトに老けた印象を与えてしまう肌の悩みの一つですね。
特に40代では、いつのまにか深く刻まれたおでこのしわに成長して、自分だけでなく他人からの見てもその変化がはっきりしてくるものです。
なんとか気になるしわを隠したいと試行錯誤しながら日々を過ごすのって意外と大変ではないでしょうか?
かと言っていきなり高額なエステや外科的な治療を受けるのには費用だけではないリスクも気がかりなところでしょう。
そこで今回は、おでこのしわが現れる原因を明らかにし、日常のちょっとした習慣からでも見直すことのできる、しわの特徴に合った改善方法についてお伝えします。
気になるおでこのしわを目立たなくさせる8つのアプローチ
1:加齢とおでこのしわの関係
しわと年齢は切り離せない問題ですが、加齢によって現れる肌の変化とは具体的にどういうものなのか考えてみます。
《加齢で起こる肌の変化》
・長期にわたって紫外線を浴びたことによって肌の弾力が低下する
・肌そのものの水分保持力が低下して乾燥傾向になる
・肌に必要なコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・セラミドの量が減り質が低下する
・女性ホルモンの量が減少することでたるみを引き起こす
現在、または近い将来あなたにやって来るだろうお肌の変化は以上のようなことですが、早めに気付いて対策することで深刻なしわに発展しないで済むケースもあります。
ではその大切な「気付き」の部分としておでこに現れるしわをもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
2:おでこのしわには種類がある
一口に「シワ」といいますが、これには種類があります。根本的なしわの解消を望む人ほど、まずはしわの種類をはっきりさせその特徴をつかんだ解消法を探ることが大切です。
・表情じわ
日常的に動かす顔の筋肉のクセによって左右されるのが表情じわです。若い人にも見られますが歳を重ねてから厄介なのは無表情の状態であっても、しわが元に戻らなくなることです。
おでこのしわに関しては特に眉と眉の間の眉間(みけん)に縦じわが入りやすくなります。
・乾燥じわ
紫外線の影響や生活環境で肌の水分量が低下して起こるのが乾燥じわ。お手入れの不足から皮膚の代謝が落ちることでも起こります。
さらに乾燥じわには、物理的に保湿すれば簡単に改善する表面性のしわと、肌の奥深くにまでダメージが広がっている真皮性のしわがあって、おでこの横じわが深い場合は真皮性にまで達した乾燥が原因とも考えられます。
3:おでこの2大問題を改善する大原則
おでこのしわでは「眉間の縦じわ」とおでこ全体に走る「横ジワ」を攻略することが鍵となります。
いずれの場合も「保湿」は欠かせません。特に40代以降の深いおでこのしわに関しては、保湿成分に加え少なくなったコラーゲンを補う目的など、エイジング成分が配合されている化粧品を選ぶようにするといいでしょう。
4:皮膚のたるみを引き上げる頭皮マッサージ
人間の皮膚は1枚でできています。おでこのしわに対しての悩みがあるなら、むしろそこにつながる頭皮をマッサージして引きあげることに効果があります。
《おでこのしわ改善につながる頭皮マッサージの5ステップ》
①手の平全体で頭の両側面を挟みます
②心地良いと感じる程度の力加減でゆっくりと圧を掛け、頭皮を回すようにほぐします。
③両手の親指の付け根を使い、おでこの上(髪の生え際)をゆっくりほぐします。中央から耳上まで、小さな円を描くようにマッサージしましょう。
④指全体をつかって髪を掻き上げるような動作をします。(頭全体をまんべんなく、上に向かって指を動かします)
⑤頭の後ろに親指、おでこ側に指4本がくるようにして頭全体を包みます。4本の指に力を入れ、おでこ側を引き上げます。(上にギュっと持ち上げるイメージで3回程度)
頭皮マッサージは血流や代謝を促進する効果があり、顔のくすみも解消してくれます。ただし頭皮にトラブルがある場合や飲酒後は避け、できるだけ頭皮が清潔な状態のときに行いましょう。
5:鏡に向かって表情筋を動かす顔ヨガ
日常生活の中で繰り返される表情のクセがしわの原因となっている場合は、適切な筋肉を動かすことで柔軟性を増す顔ヨガで改善することも可能です。
《眉間の縦じわ・おでこ全体の横じわに効く顔ヨガ》
①鏡に対して正面を向き、視線も真っ直ぐにします。
②意識的に眉間にしわを寄せるイメージで左右の眉を近づけます。
③次は近づけた眉の間をできるだけ開いていきます。
※②、③では目の方が先に見開いてしまわないよう注意するのがポイント!これを3回
繰り返します。
仕上げに、片方の手を出し親指以外の4本の指を揃えます。おでこに指を添え、右から左、左から右と往復させましょう。(おでこにアイロンをかけるようなイメージです)
この顔ヨガでおでこの「前頭筋」を鍛えることによって、表面的な表情じわが和らぎ薄くする効果が期待できます。ほんの数分で完了しますが気長に毎日の習慣にするのがポイントです。
6:おでこのしわに効く顔のツボを押してみよう!
おでこのしわに効果があるツボは次の3カ所です。
本神(ほんじん)
目尻から真っ直ぐ上に向かい、生え際よりも指1本分奥にあるツボです。左右対称に2点ありますので指の腹を使ってクルクル回すように刺激しましょう。
額中(がくちゅう)
額の中央に位置します。自然な呼吸で押す・離すを繰り返します。
顴髎(けんりょう)
目尻からアゴに向かってまっすぐ伸ばした線と小鼻の横から伸ばした線とが交わる位置にあります。指を垂直に当て、こめかみに向かって引き上げるように刺激します。x
いずれもイタ気持ちいい程度の強さで押すようにしましょう。
7:メイクアップを味方にしてしわをカバーする
肌の欠点を隠す目的ではコンシーラーが良く使われますが、一度できてしまったしわに柔らかいテクスチャーのものをぬり込んでも、かえって目立たせてしまう心配があります。
この場合はベースメークまで終わらせた後に、しわが気になる部分にだけパウダーのハイライトを細めにのせる方法がおすすめです。
色は白浮きしない程度の明るめを選び、下地のファンデーションとハイライトが馴染むよう、全体にフワッとフェイスパウダーをプラスするといいでしょう。
8:専門クリニックが叶える本格的な施術
本格的におでこのしわを取りたいと考える人なら、美容整形で受けられる施術にも注目したいところです。
《美容専門クリニックが行うおでこのしわ取り術の例》
・注射(ボトックス・ヒアルロン酸の注入)
・純金の糸を使ったリフトアップ術
・額を剥離切開するリフトアップ術
ただし、その効果の現れ方や持続期間には差もあります。信頼できるドクターとコミュニケーションを取ることはもちろん、費用面でのトラブルがないように注意する必要もあるでしょう。
さて、今回はおでこの気なるしわを改善させるために必要な9つのヒントについてお伝えしました。
「聡明な額(ひたい)」という例えがあるように、おでこはツヤがあって広い方が良く、美人を表す一つの形容詞と考えられる向きもあります。
それでなくとも、深いしわが一本あることで不機嫌に見えたり、鏡に映った自分の姿で憂うつな気分なることは避けたいですね。
今回ピックアップした方法は比較的どれも取り入れやすく、自己努力で改善していける内容になっています。毎日少しずつ意識して取り入れるマッサージや表情筋のトレーニング、さらにエイジング対策の成分が入った化粧品を使うなど複合的にアプローチするとさらに効果が高まります。
気になった今日から、さっそく始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
おでこのしわを効果的に改善するために
・加齢とおでこのしわの関係を理解してその種類に合った方法を探る
・しわそのものだけでなく体全体が1枚の皮膚からできていることを意識しよう
・マッサージ、表情筋のトレーニング、ツボ押しは自分のタイミングでできる対策
・身だしなみを整えるついでにおでこのしわもカバーしよう
・専門クリニックでの治療は綿密なリサーチとカウンセリングが大切