特定の食品を制限することでダイエット効果を得られるなら、ちょっと試したくなりますよね。
それもお腹は満たされるとあればなおさらではないでしょうか?
糖質オフは、まさにそんな女性たちから注目されているダイエット法として知られていますが、そのデメリットのひとつとして考えられている筋肉量の低下は、同時に悩ましい問題でもあるはずです。
では結局、糖質オフでは落としたい脂肪だけを落とし、必要な筋肉をキープすることはできないの? もちろんそんなことはありません!
ただし、それを実現させるためには糖質オフに加えてちょっとした工夫も必要になります。
そこで今回は、必要な筋肉量を維持しながら糖質オフのダイエット効果も手にできる方法についてお伝えしたいと思います。
単なる糖質オフだけではダメ!筋肉はそのままで脂肪だけを落とす方法
方法1:糖質オフを正しく理解する
糖類と糖質。中にはこの二つの違いをわからずに糖質オフを試みようとしている人がいるかもしれません。
ここでいう糖質とは、口から摂取した炭水化物から食物繊維を除いたもので、体に吸収されることで大切なエネルギー源となります。
一方で、糖質の中の砂糖やブドウ糖を指すのが糖類で、名前は似ているものの性質が違うものであることを知っておく必要があります。
糖質オフによるダイエットは、過剰に摂ることで脂肪へと変化しやすい糖質を元から減らす目的のものですが、日本人の主食である米やパン、麺類といったものの多くがその対象となるためにリバウンドを起こしやすい方法であることも指摘されています。
方法2:エネルギー源を補って筋肉量を維持する
糖質制限によって炭水化物から得られるエネルギーが減ると、体の中ではこれに代わってタンパク質がエネルギーとして活躍し始めます。 糖質オフによって意図的に減らされた糖を生成するためには、タンパク質の元であるアミノ酸が肝臓で糖に変化するという現象が起こりこれを補っています。
しかしこのアミノ酸は、体の中の筋肉をその材料としているために今度は筋肉を作り出す働きが追い付かず、結果的に糖質オフが体の筋肉量を減らしてしまうことにつながっています。
この悪循環を避け筋肉量を維持するためには、糖質オフのダイエット中こそ高タンパクの食事を積極的に摂ることが必要になります。
【糖質オフにおすすめの高タンパク食材】
・さんま、マグロ ・鶏の胸肉 ・わかめ、海苔 ・チーズ、バター ・たまご ・大豆製品
ヘルシーに感じる海藻類の中でも、昆布は糖質が多くNGです。また同じ乳製品の中でも食べやすい加糖ヨーグルトも糖質オフにはならないなど細かな点で注意が必要です。
方法3:タンパク質を補うならバランスを取る
糖質オフにはタンパク質だけを補えばいいかというと、そうではありません。 タンパク質の摂取量が増えると必要なエネルギー源は補えるものの、一方では便秘傾向になりますので、これを改善するために腸内環境を整える食材を摂る必要があります。
先にお伝えした高タンパク食材に加え、糖質の低い葉物野菜やキノコ類から食物繊維を補い、お腹の調子を整えるのがおすすめです。
方法4:無酸素運動で筋肉の低下を防ぐ
適度な筋トレなどの無酸素運動は、筋肉を発達させ体の基礎代謝を上げるのに有効な成長ホルモンを多く分泌させる効果があります。
基礎代謝が上がるということは余分な脂肪を燃やす効果でダイエットにもつながり、成長ホルモンのおかげで筋肉量の維持も叶うなどメリットが大きいため、無理のない範囲でできる糖質制限中のトレーニングとして取り入れてみてはいかがでしょうか。
方法5:筋肉量を維持して脂肪を増やさない
糖質オフでダイエットを試みているにも関わらず、かえって太るという現象がみられることもあります。 これは著しい筋肉の低下によって太りやすい体質へと変化ししまうことが原因で、解消するには糖質オフと並行した糖質の少ない食材・高タンパクの食材の摂取と適度な無酸素運動をおこなっていくことが欠かせないと言えます。
さて、今回は糖質オフでの落とし穴と言われている筋肉の低下にスポットを当て、これを維持しながら効果的に脂肪だけを落とす方法についてピックアップしました。
糖質オフは、食べられる食材のバリエーションが広く種類によってはアルコールもOKな食事制限ダイエットとしても人気の方法です。
しかしその意味するところを間違えてしまうとかえって脂肪をため込んでしまったり、日常生活を支える筋肉を低下させるデメリットも持ち合わせています。
本気の糖質オフを成功に導くために欠かせない方法を参考に、健康的でスッキリした体づくりを目指してみて下さいね。
正しい糖質オフでより健康的な毎日を
・糖質とは何かを正しく理解することが大切です
・糖質に代わるエネルギー源を効果的に補いましょう
・糖質オフで脂肪だけを減らすには食事制限と無酸素運動の平行がおすすめです
・筋肉量は増やしながら、脂肪は減らしていく工夫をしましょう