更年期障害に悩む前に知っておくべき5つの症状

kounenki 更年期障害は閉経にともない卵巣の働きが衰えることでエストロゲン(卵胞ホルモン)という女性ホルモンの分泌が急激に減ることで起こる症状です。肩凝りや頭痛、動悸、疲れやすさ、体が急に火照るホットフラッシュ、その他にもイライラして感情の起伏が激しくなるなど心身ともに辛い症状が現れます。

これらの症状は適切な治療によって軽減できるので、1人で悩まない為にも更年期障害の症状や治療方法などの知識を知っておくと安心ですよね!今回は知っておくべき更年期障害のことを詳しくご紹介いたします。



更年期障害に悩む前に知っておくべき5つの症状

症状その① 更年期障害ってどうして起こるの?

更年期障害は女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌が急激に減る事により今までエストロゲンによって調節されていた体の機能障害が起こって、そのことが原因となってさまざまな不調が出てきます。

なぜそういった事が起こるのかというと、エストロゲンが減ると脳は卵巣にもっと女性ホルモンを出すように信号を送ります。その際、周囲の脳に不要な刺激を与えてしまう事で自律神経の調節が上手くいかなくなってしまうのです。女性ホルモンの急激な減少に体がついていけず心身の不調の原因となってしまうため起こるのが更年期障害なのです。その症状が日常生活にまで影響を与える場合は適切な治療をしていくことが大切ですね。

症状その② 更年期障害の主な症状

人によってさまざまな症状がありますが、ここでは更年期障害の主な症状についてまとめました。 更年期障害の主な症状

肩凝り・腰痛

更年期によるエストロゲンの減少によって自律神経に乱れが起こることで痛みを強める原因となっている場合があります。腰痛は閉経後骨粗しょう症と関係している場合もあるので、症状が酷い場合は医師に相談して適切な治療を受けることが大切です。

頭痛

更年期障害からくる頭痛にもエストロゲンの分泌の減少が関係していると考えられ、脳血管の血管壁の痙攣、収縮によって起こります。

動悸・息切れ

急に心臓がドキドキしたり、突然息苦しさに襲われるなどの症状はエストロゲン減少による自律神経の乱れから起こるもので、酷い場合はホルモン補充療法などの更年期障害の治療を行います。

めまい

めまいは血管の収縮・拡張のコントロールが上手くいかずに起こる症状ですが、更年期障害が原因で起こる場合もあります。

疲労感

疲労感、だるさを強く感じるのも更年期障害特有の症状です。周りから理解が得られず悩む人も多いですが、ホルモン補充療法によって症状を和らげる事が出来ます。

のぼせ・ほてり・発汗

体がほてるホットフラッシュは更年期障害の症状の中でも代表的な症状で、急に顔・体が熱くなったり発汗したりするのも自律神経の調節が上手くいかなくなることで起こります。

眠れない

更年期障害によるエストロゲン減少による自律神経異常によって眠れなくなったり、眠りが浅くなることがあります。

感情の起伏が激しい

ホルモンの変化と感情の起伏は深く関係しているため感情の起伏が激しくなる、という症状は更年期障害の症状の中でも多くの女性が悩んでいるものです。この症状も周りの人たちの理解が必要となるものです。治療を受けることで気分の落ち着きを取り戻すことができます。

 

症状その③ 更年期のうつ症状

女性ホルモンの減少によってうつ症状を発症しやすくなりますが、更年期障害からくるものなのか、うつ病なのかによって治療方法も違ってきます。更年期からくるうつ症状の場合はホルモン補充療法、うつ病によるものであれば抗うつ薬による治療が行われます。診察を受ければどちらの症状なのかすぐに分かるので、気分の落ち込み・不眠・不安感などが強い場合は早めに受診して婦人科または心療内科で適切な治療を受けることが大切です。

症状その④ プレ更年期について

更年期は閉経する前後の40代から50代に多いと言われていますが、無理なダイエットやストレス、不規則な生活などが原因となって20代、30代の若い女性でも更年期障害の症状を訴えている現状もあります。月経不順や無月経は体からの危険なサインなのでおかしいな?と思ったら血液検査などで原因を調べたりできるので、早めに婦人科に受診することが大切ですよね。

女性の社会進出が当たり前になり男性同様の仕事量をこなす女性も多いので働き盛りの若い女性も自分の体の不調のサインを見逃さないようにケアしていきたいですね!プレ更年期の可能性のある症状を以下にまとめました。

<プレ更年期の可能性のある症状>

・生理の時出血量が減る
・生理の周期が短くなる
・顔のほてり
・手足の冷え
・爪が割れやすくなった
・爪にすじが入り出した

・肌のかさつきや乾燥を強く感じる
・口の中が渇く

当てはまるものが多い場合は体からの不調のサインの可能性があるのでこういった症状は見逃さないようにしたいですね。

症状その⑤ 更年期を乗り切る食事と運動のポイント

更年期障害は自律神経が深く関わっているものなので普段からバランスの良い食事、睡眠、適度な運動など生活のリズムを整える心がけが大切です。毎日のことなのでつい忘れがちになってしまう時もありますが、不摂生な生活はストレスと疲労を生み、症状を悪化させる原因にもなってしまうので自分自身でバランスの良い日常生活を送れるようにコントロールしていきたいですよね。

食事のポイント 更年期を乗り切るためには栄養豊富でエストロゲンのように働くフィトエストロゲンを含んでいる食材を取り入れることがポイントです。大豆製品、豆類、野菜、フルーツがフィトエストロゲンを豊富に含んでいます。更年期の時は体の水分が不足しがちなので1日2ℓを目安にたっぷり摂って体の抵抗力を落とさないようにしたいですよね。

運動のポイント 骨粗鬆症予防のためにも適度な運動を生活に取り入れられると理想的です。天気の良い日、体調の良い日はウォーキング、ストレッチなど軽い運動から始めてみると自分のペースで続けていけますよね!

 

いかがでしたか?
女性ホルモンの減少によって心身ともにたくさんの不調が出てきてしまうなんてとても不安な事ですが、更年期による不調の原因やなりやすい年齢などを前もって知っていれば前向きに治療方法を考えることも出来るし安心ですよね!原因が分からない体の不調はつい我慢してしまいがちですが、この情報が更年期に対する不安を少しでも減らすことができたら嬉しいです。

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