シミ対策に強力な威力を発揮するハイドロキノンの8つの常識

ハイドロキノン

ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれ、美容皮膚科など医療機関で美白治療によく用いられている医療品成分となります。

一部改善が見込めないシミはあるものの、ほとんどのシミに強力な効果を上げているハイドロキノンは「シミの消しゴム」とも呼ばれています。

ただし、効果が強力過ぎるという面もあるため、取り扱いには注意しなくてはなりません。

そこで、今回はどのような取り扱い方が正しいのかを含め、ハイドロキノンの特徴とその効果についてお伝えします。


シミ対策に強力な威力を発揮するハイドロキノンの8つの常識

常識1、シミを元から絶つ!

ハイドロキノンには、シミなど黒ずみの原因となるメラニンを抑制・減少させる効果があります。メラニンそのものにも働きかけるのですが、それ以前にメラニンを生成している「メラノサイト」という細胞に直接働きかけ、その活動を低下させるという働きもします。メラニンの製造元を弱らせてくれるので、新たにシミができるのを防ぐことができるのです。

常識2、今あるシミでも大丈夫

ハイドロキノンの大きな特徴に人間の体の酸化を抑える「還元作用」というものがあり、この作用によってすでにできてしまっているシミを薄くするという効果が期待できます。

一般的な成分では新たなメラニンを抑制はできても、すでに肌に定着してしまったメラニン(シミ)を薄くするというのはちょっと難しいんです。でも、ハイドロキノンのこの還元作用さえあれば、黒色化してしまったメラニンであっても薄くできるんです。

茶色っぽくシミ化してしまったニキビ跡にも効果的ですよ。

常識3、長期戦を覚悟しよう

ハイドロキノンの効果が強いとはいっても、同じ個所のシミに対して長期間使用するのはオススメできません。シミに効果が強いということは、それだけ肌にダメージを与える可能性も高いということになります。シミが改善されなかったとしても、長期間使用していたのであれば一旦使用は中止した方がいいでしょう。とはいえ、ハイドロキノンの効果は即効性があるものではないのである程度の期間の継続は必要です。

病院では、だいたい3カ月を目途に一旦中止するなどして治療を進めています。

常識4、いくつかの注意事項

ハイドロキノンは酸化しやすい成分のため、保管方法・取り扱いには気を配るよう心がけてください。

【注意事項】

・高温多湿のところは避けること

・開封後は必ず蓋を閉めること

・蓋を開けっ放しにして長時間放置してはダメ

・使用期限は必ず守ること

せっかくの高い効果も、これら注意を怠ることで低くなってしまうかもしれません。しっかり守ってくださいね。

常識5、効果が期待できないシミについて

シミの消しゴムとも呼ばれるハイドロキノンではありますが、次のようなシミには効果がありません。

・ほくろ

・太田母斑

・生れつきの大きなアザ(シミ)

・イボ化してしまったシミ

など。

このような場合は、専門医に相談するなどして治療してください。

常識6、紫外線には気を付けて

ハイドロキノンを使用している時の肌はとっても敏感な状態となっています。

そのため、紫外線を浴びることにより肌が赤くなったり、かゆみを帯びたりと何らかの症状が出ることがあります。シミを薄くしようと使ったハイドロキノンが、紫外線が原因で逆にシミを濃くしてしまった…なんて例もあります。また、シミのないところがシミになってしまったというケースもありますので、ハイドロキノン使用中は日焼け止めを使用するようにして肌を守るよう心がけてください。

常識7、正しい使用方法

ちょっと危険な面も垣間見えるハイドロキノン。使用方法には気を付けましょう

【ハイドロキノンの使用方法】

・使用は夜のみ

・朝は洗顔にてキレイに洗い流すこと

・洗顔後、再度つけることはしない

・日中は日焼け止めを必ず使用すること

日焼け止めは1日1回塗布するだけでは足りませんので、数回に分けて塗布するようにしましょう。紫外線から1日中ずっと肌を守らなくてはいけないので、日焼け止めの効果を持続させるためにも3・4時間に1回ぐらいは塗り直すようにしてください。

常識8、日焼け止めの選び方

日焼け止めの「SPF」(持続時間)と「PA」(効果)という表示をチェックします。

SPFは1〜50という数値で表し、PAは+〜+++という形で表されています。SPF・PAともに数値が高いものを選べば効果も高いですが、その分肌への負担も増してしまいます。自分の肌状態に合わせたものを選ぶようにしてください。


ハイドロキノンは、必ず正しい方法で使うようにしてくださいね。もちろん日焼け止めも忘れずに。ハイドロキノンの効果の高さは確かなものではありますが、それも正しく使ってこそのこと。間違った使い方では効果は期待できないどころか、返って肌を汚くしてしまうことも考えられますので気を付けてください。

シミのできにくい肌を作ることも重要です。ハイドロキノンを塗ってシミが改善されたからといって安心するのではなく、普段から美白に特化した化粧品を使用するなどして普段から気を配るようにしてみてくださいね。

まとめ

シミ対策に強力な威力を発揮するハイドロキノンの8つの常識

常識1 シミを元から絶つ!
常識2 今あるシミでも大丈夫
常識3 長期戦を覚悟しよう
常識4 いくつかの注意事項
常識5 効果が期待できないシミについて
常識6 紫外線には気を付けて
常識7 正しい使用方法
常識8 日焼け止めの選び方


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